■日常から、ちょこっとトリップ!

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こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
3月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」でお届けした絵本のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『Step Gently Out
Helen Frost/文
Rick Lieder/写真
Candlewick/刊
2,160円 + 税

★生きものたちのささやきに耳を澄ます★

アリやコオロギなどのちいさな生きものたちを撮影した写真絵本です。
表紙写真を見てのとおり、何よりも写真の美しさに驚かされます。

羽を広げて飛び去るハチ、夜に光を点滅させるホタル、
朝露に輝くクモの巣、カマキリのしなやかなカマ……
どこか幻想的で繊細な美しさに思わず見入ってしまいます。

いまこの瞬間にも紡がれるちいさないのちがたくさんあることを、
忙しさに追われてつい忘れがちになってしまうわたしたち人間。
昔から変わらぬ営みを繰り返す生きものたちに、生命の尊さをおしえられた気がします。

そして「P3コース」。

◆『This Is Paris
Miroslav Sasek/作
Universe/刊
2,430円 + 税

★絵本で巡るパリ観光★

世界の都市を描いた旅行絵本「This Is」シリーズのパリ編です。

ノートルダム寺院、エッフェル塔、凱旋門、
ルーブル美術館をはじめとするパリの観光名所はもちろん、
そこに住むひとびとの日常までもがいきいきと描かれています。
50年以上も前に描かれた絵本ですが、いまも町並みが大きく変わらないのは、
歴史的建造物が現存し、景観を保つパリならではでしょうか。

絵本を持ってパリ観光なんていうのもあこがれますが、
海外旅行はなかなか気軽に行けないもの。
まずは、絵本を開いて空想旅行をたのしんでみませんか。

■個性が光る主人公といえば……?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本コースで3月にお届けする絵本を紹介します。

このところ、庭先の花や、道ゆくひとの服装、
目にとび込んでくる色彩が増えて、気分もあがりますね。
今月お届けする絵本も、カラフルですよ!

★個性ってなんだろう?★

◆『Elmer
David McKee/作
HarperCollins/刊
2,295円+税

<翻訳版>
ぞうのエルマー
きたむらさとし/訳
BL出版/刊
1,200円+税

灰色のぞうの群れの中で、
1頭のカラフルなパッチワーク柄のぞうがいます。
それが、エルマー。
にぎやかなのは、外見だけではありません。
ゆかいなことを思いついては、いつも周りを笑わせている明るい性格。

でも、じつは、自分の外見にコンプレックスをもっているエルマー。
とうとう、ある日、群れを抜け出すと
木の実の汁をからだ中に塗りたくり、
全身灰色の姿になって戻ってきました。
念願のぞう色に変身したエルマー。
さぁ、これで悩みは解消したのでしょうか?

日本でも人気の『ぞうのエルマー』。
一度は読まれたことのあるひとも多いのでは?
知っているお話だと、英語版も親しみやすいですよね。
逆に、知っているお話だからこそ
新しい発見があったり、もう一度考えてみるきっかけになるかもしれません。

個性って何なんでしょうか?

コンプレックスだった外見が、
気がついたら、周りからマネされる称賛の的に変わっていたエルマー。
これって、エルマーの陽気で明るい性格が、
周りから見て魅力的だったからに、ほかなりません。
魅力的な内面をともなってはじめて、
ひととはちがうスタイルは、“個性”として尊重されるのかもしれませんね。
あなたは、“個性”みがいてますか?

■ヘンテコ探しと正体不明の人気作家

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こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本コースで2月にお届けする絵本を紹介します。

まずは「P1コース」。

◆『Funny Farm
Mark Teague/作
Orchard Books/刊
2,410円(税込)

★一度は行きたいゆかいな農場★

主人公は蝶ネクタイがよく似合う、都会育ちの男の子エドワード。
春のある日、エドワードは親戚の農場を手伝いに行きます。

さっそく、ウシの乳搾りやブタの餌やりを手伝いますが、
はじめての経験に何をやっても失敗ばかり。
それでもめげずに編みものやヒツジの見張り番にもトライします。
手伝いをたっぷりして夕食時にはもう腹ペコ!
おいしい食事とたのしいダンスで農場の一日は締めくくられます。

『Funny Farm(ヘンテコな農場)』というタイトルどおり、
実は絵のあちこちにおかしな風景が紛れこんでいます。
ウサギの荷車に乗るアライグマなど、思わずニヤリとしてしまうような
動物や虫たちがたくさん登場するので、ぜひ探してみてくださいね。

そして「P3コース」。

◆『Library Mouse
Daniel Kirk/作
Abrams/刊
2,268円(税込)

翻訳版:『としょかんねずみ
わたなべてつた/訳
瑞雲舎/刊 
1,680円(税込)

★人気作家の正体はネズミ!?★

サムは図書館の壁穴に住むネズミです。
ひとのいない夜間に本を読むことを日課とするサムは、
ある日、自分で本を書くことを思いつきます。
完成した本を図書館の本棚にさすと、ひとびとの間で話題となり、
サムは正体不明の人気作家となります。
そんな折、作家に会いたいという声が上がりはじめて……。

誰でも無限の可能性を秘めていることを、
ちいさなねずみのサムがおしえてくれます。
本を読むこと、書くことのたのしさにあふれた一冊です。

■どうなる? ゴリラと子ネコの友情

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本コースで2月にお届けする絵本を紹介します。

今月は、大きなゴリラとちっちゃな子ネコの
友情を描いた作品です。

★大きなゴリラとちいさな子ネコの友情物語★

◆『Little Beauty
Anthony Browne/作
Candlewick Press/刊
2,410円(税込)

<翻訳版>
ゴリオとヒメちゃん
久山太市/訳
評論社/刊
1,470円(税込)ある動物園に、手話で意思を伝えることのできるゴリラがいました。
ソファにテレビに食事。
ほしいものはすべて手に入れたかにみえたゴリラ。
でも、彼のこころは悲しみでいっぱいでした。
ある日、手で「ぼく ほしい 友だち」と飼育員に伝えます。

この動物園には、ほかにゴリラはいません。
悩んだ末に飼育員は、ちいさな子ネコ“ビューティ”をゴリラに渡します。
傷つけてしまわないか、という飼育員の心配をよそに
ゴリラは、それは大事にビューティの世話をやき
やがてふたりは、何をするにも一緒というほど
仲のよい相棒になっていきます。
ずっと続くかに思われたふたりのしあわせ。
しかし、ゴリラの凶暴さが表れたとき、ふたりの仲は試練を迎えます。

大きな表紙いっぱいに描かれたゴリラの顔は、スゴい迫力。
でも、よく見るととってもやさしそう。
こんなに表情豊にゴリラを描けるのは
ゴリラ好きで知られる、Anthony Browneさんならではですね。
サンディエゴ動物園に、実在するゴリラから
この作品のアイデアが生まれたそうですよ。

ゴリラと子ネコのステキな絆を描いたこの作品。
大切なお友だちやパートナーへ
プレゼントしてみてはいかがでしょうか。

■ニュートラルな子ども目線に戻れます!

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こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
1月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『I Know a Lot of Things
Ann Rand/文
Paul Rand/絵
Chronicle Books/刊
2,321円(税込)

★“知る”ことのよろこびがたくさん詰まった絵本★

作者のポール・ランドはアメリカを代表するグラフィックデザイナーです。
娘に贈る絵本として妻のアンとともに制作した本書は、
ポールのポップで視覚的な絵と、アンのあたたかみのある文が、
みごとに調和した傑作です。

ぼくはたくさんのことを知っているよ。
鏡に映っているのは自分だということを、
アリがイチゴのように大きなものを運べることも。
世界が大きいことや宇宙が広いことだって知っている。
でもぼくがいまよりもっと大きくなったら……。

大人にとっては当たり前のことも、幼い子どもにとっては発見の連続です。
知ることのよろこびと誇りに満ちた子どものいきいきした姿が浮かびます。
大人も、ときどき子ども目線でものごとを見つめることで、
いまよりもっと希望に満ちた日々を送れるかもしれませんね。

そして「P3コース」。

◆『The Museum
Susan Verde/文
Peter H.Reynolds/絵
ABRAMS/刊
2,321円(税込)

★芸術をこころとからだで味わう★

ひとりでふらりと美術館にやってきた女の子。
渦巻く抽象画を見てぐるぐるとまわりたくなったり、
悲しみの表情を浮かべる人物画と一緒に悲しんだり、
くだものの静物画に空腹を感じたりと、
女の子は自由に感じたままに絵画をたのしみます。
そして、まっ白なキャンバスも目を閉じれば、
まるで魔法のようにたくさんの色があふれ出てきて……。

女の子のくるくる変わる表情が何とも愛らしいです。
芸術に触れながら自分の内面とも対話する……
そんな時間をもつことも大切ですね。
本書の中では、ドガやゴッホをはじめとする名画が
ところどころに登場します。ぜひ探してみてくださいね。

■あなたなら、どこに隠す?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」1月のご本を紹介します。
2014年明けてはじめての配本では、
『How to Hide a Lion』をお届けします。
ライオンの隠し方の“How to本”……???
どんな内容かは、読んでのおたのしみです。

★ライオンをかくすため、ちいさな女の子が大奮闘★

◆『How to Hide a Lion
Helen Stephens/作
Henry Holt/刊
2,321円(税込)

<翻訳版>
ライオンをかくすには
さくまゆみこ/訳
ブロンズ新社/刊
1,470円(税込)

ある日、ライオンが帽子を買いにブラリと町へやってきました。
突然の猛獣の出現に、町のひとたちは大騒ぎ。
そのようすにライオンも驚いて、一目散に逃げ出しました。
逃げこんだ先は、ちいさな女の子のアイリスがあそぶ庭。
ひと目でライオンのことを好きになったアイリスは、
家の中に、この大きな猛獣をかくまうことにします。
けれど、両親に見つからないようにライオンを隠すのは
とってもタイヘン。
なんってたって、ライオンは、
大きくて、毛むくじゃらで、とっても重たいのですから。

アイリスは、あの手この手でライオンを隠し、
ときには一緒にあそんで、互いの絆を深めていきます。
ところが、ある日、とうとうおかあさんに見つかってしまい
またまた逃げ出すことになったライオン。
さて、次に逃げこんだ先は……?

献身的でやさしいアイリスと、
その気持ちにこたえようとするライオン。
ふたりの絆に、ホロリとさせられます。
最後には、笑えるオチもあり、
本書で紹介されているとおり、
まさに“A funny,heartwarming story”でした。

大きくて、毛むくじゃらなライオン。
あなたなら、どこにかくす???

■DUSK(夕暮れ)の絵本です

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」12月のご本を紹介します。

今月は、クリスマスシーズンの日没の情景を描いた
シュルヴィッツの作品をお届けします。

★日暮れから夜への移り変わりを詩情豊かに描く★

◆『Dusk
Uri Shulevitz/作
Farrar Straus Giroux/刊
2,457円(税込)

12月のある午後、少年がおじいさんと一緒に
散歩に出かけました。
川べりまでやってきたところで、太陽が沈みはじめます。
「もう、日が暮れちゃう」と、さびしがる少年。

町へ戻ってくると、通りは
家路を急ぐひと、買いものをすませるひとたちで、あわただしいようす。
その間にも、空はほの暗さを増してゆき、
ついに日が暮れてしまいます。

すると、同時に、町にはある変化が訪れます。
その変化を見て、少年は歓声を上げるのでした。

日没に前後して変化する町の色と、ひとの情感。
日暮れどきは、一日のなかで、
いちばんドラマティックな時間帯なのかもしれません。

いま、クレヨンハウス東京店がある表参道も、
日が暮れると、この絵本の中の町並みに負けず、おとらず、
華やかなイルミネーションで彩られます。
表参道のDusk(日没)を見がてら、
ゼヒ、店舗にもあそびにきてくださいね。

■2013年のクリスマス、大事なひとと読んでほしい!

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こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『How Do Dinosaurs Say Merry Chrisrmas?
Jane Yolen/文
Mark Teague/絵
Blue Sky Press/刊
2,321円(税込)

★クリスマスの前夜、あなたならどう過ごす?★

人間の子どもを恐竜に見立てた人気のシリーズです。

クリスマスの前夜、恐竜はプレゼントを盗み見せず素直に寝るのかな?
こっそりのぞいたり、包みを破いて開けたりしないかな?
ツリーの飾りを取ったり、ツリーを乱暴にゆすったり、
サンタ用のクッキーを食べてしまったりは?
いや、そんなことするはずない! だって恐竜は……。

さて、みなさんはこの問いかけに何と答えますか?
クリスマスをこころ待ちにする子どもたちからは、
たのしい答えがたくさん期待できそうですね。

ステゴザウルスをはじめとする総勢10頭の恐竜たち、
友だちや家族、そして自分と似た性格の恐竜にニヤリとさせられます。
恐竜たちのいたずらっぷりが、わが子と重なって見えるご両親も多いはず。

そして「P3コース」。

◆『The Year of the Perfect Christmas Tree
Gloria McLendon Houston/文
Barbara Cooney/絵
Dial Books/刊
2,321円(税込)

翻訳版:『おもいでのクリスマスツリー
よしだしんいち/訳
ほるぷ出版/刊
1,575円(税込)

★実在するちいさな村をモデルにしたクリスマス物語★

実在する村のクリスマスツリーにまつわる、
こころあたたまるクリスマス物語です。

物語の舞台は第1次世界大戦が終わる年の、米国アパラチア地方。
主人公のルシーの住む村では、古くからの風習で、
教会のクリスマスツリーは持ちまわりで寄付することになっています。
ルシーの家が当番となった年の春、父親はルシーと山へ行き、
ツリーにふさわしい木を1本選ぶと、まもなく戦地に出兵します。

戦争が終わり、木を切り出す時期が訪れても戻らない父親に代わって、
母親はルシーと一緒に木を運び出すため雪深い山に入ります。
父親の安否がわからないまま、クリスマス当日を迎え……。

クリスマスと戦争、相反するふたつを叙情的に描いた絵からは、
そこに生きるひとびとの息づかいまでもが不思議と伝わってきます。
大切なだれかと一緒に読んでほしい一冊です。

■穴堀り犬と芸達者ワニ、一緒に住むならどっち?

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こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
11月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『See Me Dig
Paul Meisel/作
Holiday House/刊
2,048円(税込)

★穴掘りで見つけたのは宝もの? それとも……。★

穴掘りが大好きな犬たちは、ところかまわず掘りまくります。
ある日、掘ることに熱中するあまり、野原を穴だらけにして、
ほかの動物たちの怒りをかい、追い出されてしまいます。

ダメと言われても止められないのが犬の習性?
「ここ掘れワンワン」と言わんばかりに場所を変えて掘っていたところ、
土の中から鍵付きの不思議な箱を発見します。
力づくで箱を開けたら、たいへん! 
海賊の亡霊たちが飛び出てきて……。

どの犬も得意げな表情を浮かべ、前足でカリカリと掘る姿は愛らしく、
犬好きはもちろんそうでないひとにもたまらないはず。
実は物語の主人公は作者の愛犬をモデルにしているそうですよ。

そして「P3コース」。

◆『The House on East 88th Street
Bernard Waber/作
Hmh Books/刊
2,321円(税込)

翻訳版:『ワニのライルがやってきた
小杉佐恵子/訳
大日本図書/刊
1,529円(税込)

★50年以上読み継がれている、知るひとぞ知るロングセラー★

東88番街の家に越してきた一家と、
その家に置き去りにされていたワニの出会いの物語です。

ワニの名前はライルといい、芸当ができるばかりか、
やさしくて気立てのよいワニでした。
そうじから小鳥の餌やり(!!)まで、
手伝いもすすんでするライルは、またたく間に一家に溶け込み、
かぞくの一員として愛されるようになります。
おまけに、街でも評判を呼び人気者となったライル。

そんな折、ライルの評判を聞きつけた元飼い主が、
ライルに興行させようと引き取りにきます。
泣く泣く別れるライルとプリムさん一家。
芸をして世界各地をまわるライルに、はたしてしあわせは?

感動のクライマックスは読んでのおたのしみです!

■ロンドンの新進作家の絵本です

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」11月のご本を紹介します。

今月は、ほっこりする絵本。
寒い日は、せめて気持ちだけでもあたためてくださいね。

★絵本の中のクマが外の世界へとび出した!★

◆『Otto the Book Bear
Katie Cleminson/作
Disney Press/刊
2,321円(税込)

<翻訳版>
くまのオットーとえほんのおうち
横山和江/訳
岩崎書店/刊
1,365円(税込)

オットーは、ある一家の本棚にならぶ、一冊の本の中に登場するクマ。
子どもたちが自分の本を開いて読んでくれるときが、いちばんの幸せです。
じつは、オットーにはもうひとつたのしみがあります。
それは、こっそり絵本を抜け出して、家の中をあれこれ探検してまわること。

ところが、ある日、オットーがいつものように探検に出ているあいだに
一家は引越してしまいます。
ひとり、とり残されたオットー。
新しい住みかを求めて、はじめて家の外に出てみると……。

外は、広くて、人がたくさんいて、せわしなくて、寒くて、ほこりっぽくて
本の中のように落ち着ける場所は、どこにも見つかりません。
疲れて、途方にくれたオットーがたどりついた先は……。

しっかりとられたアウトラインに、透明感のある色彩がほどこされた絵は
とてもキレイで、目を引きます。
作者のケイティ・クレミンソンは、ロンドン在住の新進絵本作家さん。
本書の中にも、あの有名な赤い2階だてバスが登場しているページがあります。
ぜひ、探してみてください。

みなさんも引越しのときは、気をつけてくださいね。
オットーのように、とり残されているコがいるかもしれませんよ。

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