<絵本town特集>下田昌克さんのデビュー作

絵本つれづれ No Comments

下田昌克さん
しもだ・まさかつ

『そらのいろみずいろ』
2001年/小峰書店

●デビュー作の思い出
最初の絵本は、『そらのいろみずいろ』(小峰書店)です。
絵本をつくりたいけど、どうしていいかわからなかったので、最初から最後までの絵を描いて、カラーコピーを製本して1冊の本を作って、それをもって出版社をさがしました。出版社の電話番号をさがして、いきなり電話して、全滅でしたが、広瀬弦さんに紹介してもらって小峰書店がやっとつくってくれました。
でも小峰書店でその絵本を作っている時に(最初の打ち合わせから2年くらいかかってしまいました)出版社の方が、ウーリー・オルレブの『羽がはえたら』という本の原稿をよませてくれて、その挿絵を描きたくて、絵を描いてお願いして描かせてもらいました。この『羽がはえたら』(小峰書店)のほうが、先に出版されました。だから最初の本はこっち? 本が出来上がった時は不思議な感じで、うれしくて最初の日はいっしょにふとんに入って寝ました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
まだまだなにもいえません。すいません

下田昌克さんの最新刊


あーん
谷川俊太郎/文
クレヨンハウス/刊



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<絵本town特集>今森光彦さんのデビュー作

絵本つれづれ No Comments

今森光彦さん
いまもり・みつひこ


『みつばち』
薩摩忠/文
1980年/世界文化社
*現在お取り扱いできません

●デビュー作の思い出
デビュー作は、『チョウとアリ ふしぎな約束』(平凡社/1984年)だと思われがちですが、実は、1980年に出版した写真絵本『みつばち』が最初です。シリーズそのものが絶版なので、今では手に入れることができません。文章は、詩人の薩摩忠さんによるものです。 内容は、学生時代とアルバイト時代に撮っていたミツバチの生態です。自宅の近くのお寺の境内に巣をつくったニホンミツバチと、知り合った養蜂家の飼っていたセイヨウミツバチの暮らしを丹念に追いかけました。少しの時間があれば、カメラをもって足しげく通いました。今から思うと、よくあんなに時間がかけられたものだと思います。大学生時代に自然を撮る写真家になりたいと決心し、数年撮りためた写真を出版社にもちこみました。幸運にも、絵本を作ってみないかというお話をいただいたときには、夢を見ているようにうれしかったのを思い出します。当時、私は25才で、この出版をかわきりに、プロの写真家であることを自覚しました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
自分が好きなものがあれば、それを後悔することなくどこまでも追求することが、大切だと思います。絵本というかたちは、そのあとからついてくるのではないでしょうか。抽象的な言い方かもしれませんが、体験や知識が豊かな方がいいので、自分という建物の基礎を強くするために、細かなことにとらわれず、回り道だと感じても何事にも積極的に挑戦してほしいものです。

●今森光彦さんのページ
ホームページ http://www.imamori-world.jp
ツイッター https://twitter.com/Aurelian_STAFF

今森光彦さんの最新刊


あれあれ?そっくり!
ブロンズ新社/刊


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■クーヨン8月号絵本特集は、きょうだいパート2!

月刊クーヨン, 絵本つれづれ No Comments

こんにちは。編集部の土井です。

本日発売した[月刊クーヨン]8月号の連載「絵本のかぞく」のテーマは、
7月号に引き続き「きょうだい」がテーマです。

前号ではきょうだいそれぞれの気持ちが描かれた絵本を紹介しましたが、
今号はふたごや大人数のきょうだい、ひとりっこも登場します。
その中の1冊『おかえりなさいすぽってぃ』は、うさぎのきょうだいのお話です。

真っ白なうさぎの家族に、たくさんのきょうだいが生まれました。
でも、ひとりだけ水玉もようがあります。その子が「スポッティ」です。
みんなかわいい子どものはずなのに、
おかあさんはスポッティをがほかの子と違うことを気にしていました。
そのことを感じていたスポッティは、そっと家を出て……。

きょうだいだっていろいろ。みんな違ってみんないい。
違いこそオリジナリティだと思い出させてくれる絵本です。


おかえりなさいすぽってぃ
マーグレット・E・レイ/文
H・A・レイ/絵
中川健蔵/訳
文化出版局/刊
1,363円(税込)

■『ちがうねん』史上初のW受賞!

絵本つれづれ, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

みなさん、こんにちは。編集部の長谷川です。
東京はジメジメの梅雨ですが、
晴れ晴れするうれしいニュースが届きました!

長谷川義史さんの関西弁訳で大人気の
ちがうねん』(ジョン・クラッセン/作 長谷川義史/訳)が、
ケイト・グリーナウェイ賞(イギリスでその年に出版された絵本のなかで、
もっともすぐれた作品に与えられる賞)を受賞しました!

本作は、2013年にコールデコット賞(アメリカでその年に出版された絵本のなかで、
もっとも優れた作品に与えられる賞)も受賞していて、
ダブル受賞は史上初の快挙!!

ジョン・クラッセンさんから、喜びのコメントも届いています。
「この受賞は、ぼくにとって大きな励みとなります。本づくりはとても孤独な作業で、自分がいいと思うものをほかのひともいいと思ってくれると信じて、進めるものです。もちろん話のはじめから終わりまで、万人の好みに合うわけではありません。しかし作者は何とかその物語にふさわしいラストにできるよう努力します。読者はみんなその物語に合ったラストを見届けることで安心するのですから。

本を読んで、その話がおもしろかったかおもしろくなかったか、たのしかったかかなしかったか、だれかと話す。そして、もし自分がおもしろいと思った話を、ほかのひともおもしろいと思ってくれたなら、そこには希望があります。みなさんがこの話をおもしろいと思ってくれて、とてもうれしいです」

まちがいなくロングセラーになる1作です。まだお読みになられていない方は、この機会にぜひお手にとってご覧下さい!

●ジョン・クラッセンプロフィール
カナダ・オンタリオ州ナイアガラフォール生まれ。アニメーターとして活動の後、絵本作家に転身。Caroline stutson作『Cats’ Night Out』のイラストで、カナダ総督文学賞を受賞。はじめて文と絵を手がけた絵本『どこいったん(I WAN’T MY HAT BUCK)』(長谷川義史/訳 クレヨンハウス/刊)は2011年ニューヨーク・タイムズベストセラー、ドクタースース賞オナー賞などを受賞。続く第二作『ちがうねん(THIS IS NOT MY HAT)』が、2013年コールデコット賞、2014年ケイト・グリーナウェイ賞を受賞。ダブル受賞は史上初の快挙。2014年3月には来日し、カナダ大使館で絵本作家・長谷川義史さんと対談、クレヨンハウスで単独イベントを行なう。現在、世界でもっとも注目される絵本作家のひとり。



ちがうねん
ジョン・クラッセン/作
長谷川義史/訳
1,620円(税込)

■クーヨン7月号は「きょうだい」の絵本特集

月刊クーヨン, 絵本つれづれ No Comments

こんにちは。編集部の土井です。
すでに梅雨入りをした地域もあるようですが、
ひと足早く夏を迎えた[月刊クーヨン]7月号が本日より発売です。

連載「絵本のかぞく」は、おかげさまで読者アンケートでも好評です。
7月号はおねえちゃんにおにいちゃん、妹に弟……そう、「きょうだい」がテーマ。
一人ひとりの気持ちが伝わってくる、9冊の絵本を紹介しています。

上の子も下の子の気持ちも描かれているのが『にいさんといもうと』です。
妹をからかうのが大好きなにいさん、からかわれるたびに泣き出してしまう妹。
でも、にいさんはことばでからかうだけで、実際は何のいたずらもしていないのです。
ところがある日、何をしても妹は泣かなくなって……。
どこかで見たことあるようなきょうだいの駆け引きが、何とも微笑ましい絵本です。

次号[月刊クーヨン]8月号のテーマも、引き続き「きょうだい」です。
今度はふたごや大人数のきょうだい、ひとりっこが登場します。
ぜひ2号合わせてご覧くださいね。


  『にいさんといもうと
  シャーロット・ゾロトウ/文
  メアリ・チャルマーズ/絵
  矢川澄子/訳
  岩波書店/刊
  842円(税込)

■あべ弘士さん初翻訳絵本です!

絵本つれづれ, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

みなさま、こんにちは。
編集部の長谷川です。
ゴールデン・ウィークはいかがお過ごしでしたか。
クレヨンハウスでは上野の森親子フェスタに出展し、
おおぜいの方にお越しいただきました。
ありがとうございました!

さて、上野と言えば、動物園!
動物園と言えば、この方でしょう!

人気絵本作家・あべ弘士さんが
はじめて翻訳した絵本が登場です!

ぺっこぺこヒグマ
ニック・ブランド/作
あべ弘士/訳
定価:1,620円(税込)


朝から、釣りをしていた
おなかぺっこぺこのヒグマが
ようやく釣り上げたのは、
シロクマの乗った氷!
両手いっぱい、魚を抱えたシロクマは、
ひと休みするところを一緒に探してくれたら、
魚をあげる、とヒグマに言いますが……。
ヒグマは魚を食べられるでしょうか!?

あべ弘士さんがヒグマになりきって訳した本書、
動物園のクマを見る目も変わるかもしれません!?
ぜひお手にとって、ご覧くださいね!

そして、あべ弘士さんの好評既刊、
こちらももう一度読みたくなるかも……?

あべ弘士どうぶつ友情辞典
あべ弘士/著
定価:1,728円(税込)


あべさんの「どうぶつ交友録」。
しみじみと「ひと」が好きになり、
元気が出てきます。

■「クーヨン」絵本特集は「おとうさん」の絵本

月刊クーヨン, 絵本つれづれ No Comments

みなさん、こんにちは。編集部の土井です。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
[月刊クーヨン]6月号、発売しました!

今年度からはじまった連載「絵本のかぞく」
6月号のテーマは、6月の父の日に合わせて「おとうさん」を選びました。
その中で紹介した『すきですゴリラ』はわたしのお気に入りの作品です。

主人公のハナはゴリラが大好き。
でも、本物のゴリラを見たことがありません。
おとうさんはいつも忙しくて、ハナを動物園に連れいていく暇がないのです。
そんなハナの誕生日の前夜、ゴリラの人形が本物のゴリラに変身!
大好きなゴリラがハナにしてくれたこととは……?

忙しいおとうさんの本当の気持ちが、伝わってくるような絵本です。
いたずら好きなおとうさん、がんばりやなおとうさん……
ほかにもいろいろなおとうさんが登場します。
ぜひ[月刊クーヨン]6月号をチェックしてみてくださいね。


すきですゴリラ
アントニー・ブラウン/作・絵
山下明生/訳
あかね書房/刊
1,512円(税込)

■パンツの絵本が気になります

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こんにちは、編集部の吉原です。

クレヨンハウスの新しい雑誌『いいね』が発売されまして、
1号目の特集が「きもちいい下着」なのです。

というわけで、このごろ下着のことばかり考えているものですから、
絵本も下着……といえば、
わたしが個人的に好きなのはこちら。


はけたよはけたよ
かんざわとしこ/文
にしまきかやこ/絵
偕成社/刊
1,080円(税込)

パンツを立ったままはくって、子どもたちにはちょっと難しいんですよね。
この絵本の「たつくん」も、お尻をついたままでないとはけないのです。
めんどうになってパンツをはかずに外に出たら、
「しっぽのないおしり」「つるつるのおしり」と動物たちに笑われてしまうという……。

田んぼの白サギに片足立ちをおそわったりするたつくん。
おしまいにはちゃんとはけるようになるのですが、
それはきっと、パンツを自分ではけるからだづくりができた、ということなんでしょうね。

おなじみのロングセラーですが、スタートの春に読みたくなります。

■新装クーヨンより春のお便り

絵本つれづれ, クレヨンハウス出版の新刊 No Comments

みなさん、こんにちは。編集部の土井です。
少しずつ春らしさが感じられはじめましたが、今日はひと足早く
春を迎えた[月刊クーヨン]4月号からお知らせです。


「月刊クーヨン」2014年4月号
680円

本日発売のクーヨン4月号から【約300円】の値下げ、
内容もよりわかりやすくリニューアルしました!
特集「台所からはじまる育児」では、
子育ての悩みをキッチンから解決するレシピなど盛りだくさん。
ほかにも予防接種や健診について取り上げた第2特集や新連載など、
クーヨンはさらにパワーアップです!

毎月好評の絵本コーナーも「絵本タウン」から「絵本のかぞく」に
生まれ変わりました。
あかちゃん、おかあさんやおとうさん、おねえちゃんに弟に……
家族それぞれが主人公になれるのが「絵本のかぞく」です。

4月号のテーマは【あかちゃん】。
何をやっても泣きやまないあかちゃん、好奇心いっぱいのあかちゃん……
いろいろなあかちゃんが主人公になった9冊の絵本を選んでいます。

その中の1冊『おへそのあな』は、これまたユニークな視点で描かれています。
実はおなかの中のあかちゃん、家族のことをじっと見ているんです。
そう、おかあさんのおへその穴から!
新しいいのちの誕生を待ち遠しく思う家族のこと、あかちゃんの視点から
どんなふうに見えるのでしょう?

出会いの多い季節、ぜひ[月刊クーヨン]4月号と合わせて読んでみてくださいね。


おへそのあな
長谷川義史/作
BL出版/刊
1,365円

■池谷裕二さんに紹介いただきました

絵本つれづれ, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

こんにちは、編集部の吉原です。

9日の読売新聞で、脳研究者の池谷裕二さんが『ぽぱーぺぽぴぱっ
ぷ』
を紹介してくださいました。
「クーヨン」連載の育児エッセイでは、すっかり娘さんに夢中なよ
うすの池谷さん。
その娘さんと一緒に、もう300回は読んだ(!)絵本なのだと。
ぱぴぷぺぽの音に、いつも笑ってくれるのだそうです。

同じく谷川俊太郎さんの絵本『かないくん』とあわせての紹介文。
こちらは松本大洋さんとの共作で、「死」をテーマにした話題の新
刊です。

まったく違う2冊を、池谷さんご自身の経験が繋いでいます。
いのちという存在の確かさと不確かさ……。
すぐそばにいる大切なひと、そして、はるか遠い時空に思いを馳せ
たくなる書評でした。


ぽぱーぺぽぴぱっぷ
おかざきけんじろう/絵
谷川俊太郎/文
クレヨンハウス/刊
1,260円


かないくん
谷川俊太郎/文
松本大洋/絵
東京糸井重里事務所/刊
1,680円

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