2014/2/5 水曜日
天田 :編集部
絵本作家さん
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みなさん、こんにちは。編集部の天田です。
立春を迎え、暦のうえではもう春なんですね。
立春の日に発売された[月刊クーヨン]3月号の新刊コーナーでは
『どーした どーした』という絵本を紹介しています。
この絵本、文章は作家の天童荒太さんが手がけられ、絵はおなじみ荒井良二さんが担当されました。
ちょっと意外な顔あわせ、でもおふたりだからこそできた絵本です。
ストーリをちょっとご紹介。ゼンは「どーした」が口ぐせの男の子。
家族や知らないひとにも「どーした」と聞かずにはいられません。
「どーした」「どーした」と何度も聞かれると、みんな怒ってしまいます。
ある朝、ゼンは膝を抱えて座っている男に出会います。
その子の顔はハロウィンのメイクみたいに見えて……。
おせっかいボーイのゼンの「どーした」はいろんなひとを巻き込んでいくのですが……。
インタビューでとくにこころに残ったのは、天童さんが
「『どーした』=『I Love You』」とおっしゃったことです。
みんなが身近なのひとに「どーした」と声をかけたら、いまの社会も変わるかもしれませんね。
荒井さんの描くクライマックスのお祭りのようなシーンもすばらしいです!
「クーヨン」3月号とあわせて、ぜひ読んでみてください!

『どーしたどーした』
天童荒太/文
荒井良二/絵
集英社/刊
1,575円

[クーヨン]3月号
980円
2014/2/3 月曜日
長谷川: 編集部
クレヨンハウス出版の絵本
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みなさん、こんにちは! 編集部の長谷川です。
あっという間に1月も終わり、
豆をまいたらすぐ、チョコレートの日がやってきますね!
気になっているあのひとや、ふだんお世話になって
いるあの方に、
チョコといっしょに、絵本でメッセージを届けるの
もすてきです。
そんな♡の日にぴったりなのが、
「ぞうさん♡ぶたさんシリーズ絵本」
です。
現在、4冊を刊行していて、もうすぐ5.6巻も刊行にな
ります。

しっかりものでまじめなぞうさん、ジェラルドと
うっかりもので楽天的なぶたさん、ピギー。
ふたりの性格は大いに違うので、
ときどきけんかしたりもするのですが、
仲直りするのもじょうずなんです。
ふたり一緒なら、
はじめてのパーティーもこわくないし、
雨がふっても、へっちゃらです。
友だち? 恋人? きょうだい? 夫婦?
ふたりの仲は、読むひと次第で受け取れるところも、
♡な日にオススメのポイントです。
現在、ぞうさん♡ぶたさんFace Bookでは、
3月に刊行する新刊の編集過程を公開中。
https://www.facebook.com/zousanbutasan
クレヨンハウスの本ツイッターでは
【LOVEな一冊】ということで、
チョコといっしょに届けたい絵本を一日一冊ご紹介中です。
どちらもぜひ見てみてくださいね!
2014/1/28 火曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
1月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『I Know a Lot of Things』
Ann Rand/文
Paul Rand/絵
Chronicle Books/刊
2,321円(税込)
★“知る”ことのよろこびがたくさん詰まった絵本★

作者のポール・ランドはアメリカを代表するグラフィックデザイナーです。
娘に贈る絵本として妻のアンとともに制作した本書は、
ポールのポップで視覚的な絵と、アンのあたたかみのある文が、
みごとに調和した傑作です。
ぼくはたくさんのことを知っているよ。
鏡に映っているのは自分だということを、
アリがイチゴのように大きなものを運べることも。
世界が大きいことや宇宙が広いことだって知っている。
でもぼくがいまよりもっと大きくなったら……。
大人にとっては当たり前のことも、幼い子どもにとっては発見の連続です。
知ることのよろこびと誇りに満ちた子どものいきいきした姿が浮かびます。
大人も、ときどき子ども目線でものごとを見つめることで、
いまよりもっと希望に満ちた日々を送れるかもしれませんね。
そして「P3コース」。
◆『The Museum』
Susan Verde/文
Peter H.Reynolds/絵
ABRAMS/刊
2,321円(税込)
★芸術をこころとからだで味わう★

ひとりでふらりと美術館にやってきた女の子。
渦巻く抽象画を見てぐるぐるとまわりたくなったり、
悲しみの表情を浮かべる人物画と一緒に悲しんだり、
くだものの静物画に空腹を感じたりと、
女の子は自由に感じたままに絵画をたのしみます。
そして、まっ白なキャンバスも目を閉じれば、
まるで魔法のようにたくさんの色があふれ出てきて……。
女の子のくるくる変わる表情が何とも愛らしいです。
芸術に触れながら自分の内面とも対話する……
そんな時間をもつことも大切ですね。
本書の中では、ドガやゴッホをはじめとする名画が
ところどころに登場します。ぜひ探してみてくださいね。
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2014/1/24 金曜日
大井 :子どもの本売り場
絵本作家さん, イベント
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こんにちは。
子どもの本売り場の大井です。
東京店では、毎月「子どもの本の学校」という1年間の連続講座を行っています。
今月は先週土曜日に、角野栄子さんと金原瑞人さんをお迎えしました。
少し遅くなりましたが、そのご報告を!

「このふたりで絵本の話になるわけない」とおっしゃって(!)はじまった対談。
話はブラジルの話へ。
1960年、結婚されたばかりの角野さんはブラジルに。
その頃は外国に行くのは難しくて、移民として行かれたそうです。
地球を半周する2ヶ月の船旅から、いきいきと当時のことをお話くださいました。
角野さんのはじめての作品は『ルイジンニョ少年―ブラジルをたずねて―』。
そして、来月はじめに角川書店から刊行される最新刊が、『ナーダという名の少女』という、やはりブラジルで出会った少女がモデルとなったお話。
それにしても、金原さんが本当にいろいろご存じで、「サンバ」に行ったり、「歌舞伎」に行ったりしながらも、お話を深めていってくださって、貴重なお話をたっぷり、たのしくうかがいました。
また、英文科ご出身という共通項もあって、さまざまな作家のお話も。
モームの『月と六ペンス』金原さん訳!
新潮文庫で間もなく出るそうですよ。
角野栄子さんサイン入り『ズボン船長さんの話』『ラストラン』(角川文庫版、明日発売!)
金原瑞人さんサイン入り『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』
店頭限定(すみません)で販売しています。
数に限りがありますので、どうぞお早めに!
3月には実写の映画「魔女の宅急便」が公開されます。
角野さんも出演されているそうなので、ぜひ、探してみてくださいね。
来月は伊勢英子さんと細谷亮太さんの対談です。
どうぞお楽しみに!
2014/1/22 水曜日
田村 :東京店
絵本作家さん, イベント
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東京店子どもの本売り場では、1月31日(金)まで、陣崎草子さん『おむかえワニさん』原画展を開催中です。
はじめてひとりでおばあちゃんちへ行くちよちゃんを駅で待っていたのは、大きな口にギロッとした目の、無口なワニさん。おばあちゃんちまでの道のり、こわいものが現れるたびにちよちゃんを守ってくれて……。
ほのぼのとした雰囲気の表紙をめくると、不思議な世界が広がっています。
動植物やおばあちゃん家のインテリアなど、すみずみまで細かく描かれている原画は見応えがあります。おばあちゃんの着物の柄にもご注目を!
きょう、作者の陣崎草子さんが店にあそびに来てくださいました。
タンポポ柄のパーカーに緑色のスカートで、ひと足早く春が訪れたようなすてきないでたち。
たくさんサイン本をつくっていただきました。とても丁寧に、1冊ずつに異なるいろんなイラストを入れてくださり、まさに世界で1冊だけの本になっています。


陣崎さんは児童文学作家、歌人でもあり、絵本は本書がデビュー作。今後もどんな作品を生み出されるのかとても楽しみです。
サイン本は店頭とeショップにて販売中です。
数に限りがありますので、どうぞお早めに!

『【陣崎草子さんサイン入り】おむかえワニさん』
陣崎草子/作
文溪堂/刊
1,575円(税込)
2014/1/20 月曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」1月のご本を紹介します。
2014年明けてはじめての配本では、
『How to Hide a Lion』をお届けします。
ライオンの隠し方の“How to本”……???
どんな内容かは、読んでのおたのしみです。
★ライオンをかくすため、ちいさな女の子が大奮闘★

◆『How to Hide a Lion』
Helen Stephens/作
Henry Holt/刊
2,321円(税込)
<翻訳版>
『ライオンをかくすには』
さくまゆみこ/訳
ブロンズ新社/刊
1,470円(税込)
ある日、ライオンが帽子を買いにブラリと町へやってきました。
突然の猛獣の出現に、町のひとたちは大騒ぎ。
そのようすにライオンも驚いて、一目散に逃げ出しました。
逃げこんだ先は、ちいさな女の子のアイリスがあそぶ庭。
ひと目でライオンのことを好きになったアイリスは、
家の中に、この大きな猛獣をかくまうことにします。
けれど、両親に見つからないようにライオンを隠すのは
とってもタイヘン。
なんってたって、ライオンは、
大きくて、毛むくじゃらで、とっても重たいのですから。
アイリスは、あの手この手でライオンを隠し、
ときには一緒にあそんで、互いの絆を深めていきます。
ところが、ある日、とうとうおかあさんに見つかってしまい
またまた逃げ出すことになったライオン。
さて、次に逃げこんだ先は……?
献身的でやさしいアイリスと、
その気持ちにこたえようとするライオン。
ふたりの絆に、ホロリとさせられます。
最後には、笑えるオチもあり、
本書で紹介されているとおり、
まさに“A funny,heartwarming story”でした。
大きくて、毛むくじゃらなライオン。
あなたなら、どこにかくす???
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2014/1/10 金曜日
天田 :編集部
絵本作家さん
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こんにちは、寒い日が続きますね。編集部の天田です。
こんなときは親子がぴったりくっついて絵本の時間が充実しそうですね。
発売中の[クーヨン]2月号、「絵本タウン」では、実力派の絵本作家・みやこしあきこさんのインタビューをご紹介しています。
みやこしさんが絵を手がけられた『こたえはひとつだけ』は、おねえちゃんになったユミの成長物語。
あかちゃんに夢中なおかあさんやおとうさん……ユミは「赤ちゃんなんか、いなければいいのに」とつぶやきます。
すると、鳥の羽根のついた帽子をかぶったマント姿の男が現れて、妹のモミを連れ去ってしまい……。
みやこしさんは「おねえちゃん、おにいちゃんになった子どもに読んでもらいたい」とお話くださいました。
おかあさんやおとうさんが読んでも、きっとぐっとくるお話です。
みやこしさんのインタビューもぜひチェックしてください。

『こたえはひとつだけ』
立原えりか/作
みやこしあきこ/絵
鈴木出版/刊
1,155円(税込)
[クーヨン]2月号
http://www.crayonhouse.co.jp/shop/g/g4910032250242/
2014/1/6 月曜日
吉原 :編集部
イベント, クレヨンハウス出版の絵本
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あけましておめでとうございます。
編集部の吉原です。
お正月3日から2月11日まで、大阪心斎橋のスタンダードブックストアさんで、
『あーん』の原画が展示されています。
下田昌克さんと谷川俊太郎さんとの共作展なので、
ほかにもいろいろたのしい作品が。
おふたりのトークイベントもありますよ。
http://www.standardbookstore.com/archives/66135486.html
『あーん』の原画はとてもちいさいので、
ほかの作品に圧されていそうですが(笑)、
絵本の製作過程がわかるしかけになっていますので、
お近くのかた、ぜひ見に行ってみてください。

『あーん』
下田昌克/絵
谷川俊太郎/ぷん
クレヨンハウス/刊
1,260円
2013/12/18 水曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」12月のご本を紹介します。
今月は、クリスマスシーズンの日没の情景を描いた
シュルヴィッツの作品をお届けします。
★日暮れから夜への移り変わりを詩情豊かに描く★

◆『Dusk』
Uri Shulevitz/作
Farrar Straus Giroux/刊
2,457円(税込)
12月のある午後、少年がおじいさんと一緒に
散歩に出かけました。
川べりまでやってきたところで、太陽が沈みはじめます。
「もう、日が暮れちゃう」と、さびしがる少年。
町へ戻ってくると、通りは
家路を急ぐひと、買いものをすませるひとたちで、あわただしいようす。
その間にも、空はほの暗さを増してゆき、
ついに日が暮れてしまいます。
すると、同時に、町にはある変化が訪れます。
その変化を見て、少年は歓声を上げるのでした。
日没に前後して変化する町の色と、ひとの情感。
日暮れどきは、一日のなかで、
いちばんドラマティックな時間帯なのかもしれません。
いま、クレヨンハウス東京店がある表参道も、
日が暮れると、この絵本の中の町並みに負けず、おとらず、
華やかなイルミネーションで彩られます。
表参道のDusk(日没)を見がてら、
ゼヒ、店舗にもあそびにきてくださいね。
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2013/12/16 月曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『How Do Dinosaurs Say Merry Chrisrmas?』
Jane Yolen/文
Mark Teague/絵
Blue Sky Press/刊
2,321円(税込)
★クリスマスの前夜、あなたならどう過ごす?★

人間の子どもを恐竜に見立てた人気のシリーズです。
クリスマスの前夜、恐竜はプレゼントを盗み見せず素直に寝るのかな?
こっそりのぞいたり、包みを破いて開けたりしないかな?
ツリーの飾りを取ったり、ツリーを乱暴にゆすったり、
サンタ用のクッキーを食べてしまったりは?
いや、そんなことするはずない! だって恐竜は……。
さて、みなさんはこの問いかけに何と答えますか?
クリスマスをこころ待ちにする子どもたちからは、
たのしい答えがたくさん期待できそうですね。
ステゴザウルスをはじめとする総勢10頭の恐竜たち、
友だちや家族、そして自分と似た性格の恐竜にニヤリとさせられます。
恐竜たちのいたずらっぷりが、わが子と重なって見えるご両親も多いはず。
そして「P3コース」。
◆『The Year of the Perfect Christmas Tree』
Gloria McLendon Houston/文
Barbara Cooney/絵
Dial Books/刊
2,321円(税込)
翻訳版:『おもいでのクリスマスツリー』
よしだしんいち/訳
ほるぷ出版/刊
1,575円(税込)
★実在するちいさな村をモデルにしたクリスマス物語★

実在する村のクリスマスツリーにまつわる、
こころあたたまるクリスマス物語です。
物語の舞台は第1次世界大戦が終わる年の、米国アパラチア地方。
主人公のルシーの住む村では、古くからの風習で、
教会のクリスマスツリーは持ちまわりで寄付することになっています。
ルシーの家が当番となった年の春、父親はルシーと山へ行き、
ツリーにふさわしい木を1本選ぶと、まもなく戦地に出兵します。
戦争が終わり、木を切り出す時期が訪れても戻らない父親に代わって、
母親はルシーと一緒に木を運び出すため雪深い山に入ります。
父親の安否がわからないまま、クリスマス当日を迎え……。
クリスマスと戦争、相反するふたつを叙情的に描いた絵からは、
そこに生きるひとびとの息づかいまでもが不思議と伝わってきます。
大切なだれかと一緒に読んでほしい一冊です。
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