洋書バーゲン開催中です!

英語絵本 No Comments

クレヨンハウス東京店では、
2月1日より洋書企画展と洋書バーゲンを同時開催しています。

洋書バーゲンでは、ロングセラー絵本から新刊洋書絵本まで、
店内の洋書が表示価格より20%OFFでお買い求めいただけます。
東京でいちばん安く洋書絵本を手に入れるチャンスをぜひお見逃しなく!

★洋書バーゲンについてお問い合わせは・・・
TEL03-3406-6492 クレヨンハウス東京店 子どもの本売場

それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
2月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

★『くまのコールテンくん』の作家が描く「乙女」な小話★

「P1:ようこそコース」
◆『Quiet! There’s a Canary in the Library』
Don Freeman/作
Penguin Group USA/刊
1,764円(税込)

 翻訳版 『しずかに! ここは
 どうぶつのとしょかんです』

 なかがわちひろ/訳
 BL出版/刊 1,470円(税込)

図書館で、ある女の子がした「もし図書館司書だったら……」
という空想。それを絵本にしたものです。

空想の中で司書になった女の子は、
動物たちに図書館を解放する日をつくります。

ライオンにクマ、ゾウにキリンなど、
次々やってくる動物たちを歓迎したり、注意を与えたりと、大忙しの女の子。
しかし突然、ネズミが紛れ込んで図書館は大騒ぎに……。

イマジネーションあふれるとびっきりカワイイ一冊です。
動物好きの子どもたちにもオススメです。

 
★1本の花をめぐって大の仲よしがいがみ合う……果たして仲直りは?★

「P3:どきどきコース」
◆『Sir Lofty & Sir Tubb』
Binette Schroeder/作
Ingram Pub Services/刊
1,985円(税込)

ビネッテ・シュレーダーの最新作です。
日本では作品の多くが翻訳出版されているので、
その画風に見覚えがある方も多いのではないでしょうか?

誇り高き騎士たちがいた時代のこと。
それぞれの城に住む2組の騎士夫婦は、大変気が合い、
自分たちの城の境界を取り払い、仲よく行き来をしていました。

あるとき、ふたつの城の中間に1本の花が咲いたところから、
仲よしのバランスがくずれはじめます。

やがて、それぞれが花を独占しようと、いがみ合い、
つかみ合いのけんかにまで発展してしまい……。

ファンタジーとはいえ、どこか現実味のある物語に、
胸がドキッとする読者も少なくはないのでは!?

正直者の花は咲かない? ひと足早く春の絵本。

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まだまだ本当に寒い毎日ですが、
暦のうえではもう春。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚で、
日本でも人気の高い洋書絵本をお届けする「P2:じっくりコース」
この2月は、ペールグリーンの表紙が春らしい
「The Empty Pot」をお届けします。

★正直者は報われることを、中国の故事仕立ての物語で語る★

◇『The Empty Pot』
Demi/作
Henry Holt & Co/刊
1,985円(税込)

  翻訳版『皇帝にもらった花のたね』
  武本佳奈絵/訳
  徳間書店/刊
  1,575円(税込)

あるとき、皇帝が子どもたちに
花のコンテスト参加を呼びかけました。
集まった子たちに一粒の種を与え、
いちばん立派な花を咲かせた者を跡継ぎにすると言います。

主人公の少年は、いつもは花を育てることに長けていると評判で
自負もあったのですが、この種は芽さえ出しませんでした。

でも正直に空っぽの鉢を差し出した少年に、
皇帝は文字通り驚きの「種明かし」を……。

アメリカ人である作者Demiが、中国人の夫から聞いた民話の再話が
この「The Empty Pot」だということです。

中国の陶磁器の絵柄を思わせるイラストに、
アルファベットの文字の組み合わせが
なんともエキゾチックな印象を受ける1冊です。

長野ヒデ子さんから、すてきなレビューが届きました。

絵本作家さん, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

長野ヒデ子さんが、今森光彦さんの『わたしの庭』を紹介してくれました。


 
 
「わたしの庭」(今森光彦/文・写真)を読んで

     紹介文/長野ヒデ子

「私、この写真のこの里山に行ったことあるのですよ」と威張ってみたいなあ、ほんと。
昨年の秋、大津の仰木の里山で開かれた[里山みらい塾]に、今森さんから招かれたのです。

今森さんが「美しい里山自然を、後世に伝えたい。そんな思いから[里山みらい塾]は立ち上がりました。
滋賀県湖西地方にひろがる田園は、『今森光彦の里山物語』の舞台になったところ。琵琶湖をのぞむ豊かな谷あいから輝くメッセージを放ちます。
大人も子どもものどかな風景にいだかれて、心ゆくまで秋の日を満喫しましょう」とおっしゃるのですから飛んでゆきましたよ。
その世界の神髄が、この絵本にあるのです。

今森さんのアトリエのある里山は、子どもの頃歩いた、あの懐かしいのどかな里の秋の風景がそのままでした。
うれしくてポコポコと畦道を歩きながら、里山のすべての空気を体中に吸いこんで、ああ、まだこんな景色が大事に残されている、と本当にうれしくてたまりませんでした。

その日は、地元の仰木の方々と一緒に、棚田の贈り物のムカゴノおにぎりや味噌漬けのお弁当をいただき、棚田を歩き、棚田トークをし、それは楽しかった。
地元の方々の素朴な会話の中に感じられるこの里山への愛情と、里山と共に暮らし、先祖から受け継がれた格式と誇りが眩ゆく、ああ、このような方々がいてくださるからこそ守られているのだと、深い尊敬の念を感じました。

今森さんは、しみじみおっしゃられた。
「ここの里山を見つけ、ここに来るようになり、アトリエを持ち30年。やっと30年かかって、こうして地元の方々と本当に深い交わりを持てるようになった」と。
この重みがあるからこそ、ここは今森さんにとっては里山でなく『わたしの庭』なのだと思いました。だってもう、あの今森さんの歩き方も、見つめるこころもみーんな、いとおしい身内のものを眺める目をしておられましたもの。

おみやげの稲穂の束に、満面笑顔の長野ヒデ子さんその日の帰り、地元に方からおみやげに手渡されたのは、稲穂の束! 美しい花束にも勝るこの稲束に感動しました。私はしっかり穂をたれた美しい稲穂の束を抱えて、新幹線で帰りました。京都駅のホームでは観光客が稲穂の束をみんな嬉しそうに眺め、知らない人までが寄ってきて写真まで撮られましたよ。みんな、この本物の自然の稲穂に目を見張り癒されたのでしょうね。

それほどインパクトがあり、ああ、もっと里山にいたかったなあと、あの日のことを思い出しながら『わたしの庭』のページをめくると、「お前さん里山で、なに見てきたんだ、本当になーにも、ちゃ-んと見てないじゃないの!」と頭をたたかれたような衝撃を受けた。いやあ驚いた。

それは、あの今森さんのアトリエのある仰木の里山が、まったく違う世界で現れたからです。
ああ、私はこの里山を歩いたけど、本当にこんな深いところまで何にも気づかなかった。何にも見ていなかった。今森さんは、よくもここまで、ちゃんとこころを込めて見ておられる、それをこうして教えてくださって……。

感謝の喜びでいっぱいになり、もうページをめくるたびに、胸が熱く目がうるんでしまったのです。それは、この『わたしの庭』に、今森さんは大きな宇宙をしっかりととらえているからなのです。

見落としてしまいそうな、この小さないとしげな生き物、虫たちに、植物に。そして、いつも誰もが見慣れて、当たり前に思っていた景色のふと見せるいたずらっ子のような仕草に、これほどまでにそれらをちゃんと認めあい、こころを通わせ、見逃さないで愛情を重ねることができるなんて! うれしくてほほが緩み、体中が喜びにわくのです。

こんな素晴らしい宇宙が、すぐ目の前にあるなんて気づいていただろうか。
「気づかないで、見過ごしているともったいないよ」という今森さんの言葉が聞こえてくる。それも、お隣のいたずら好きのおにいちゃんのような親しみを込めた語り口でいて、言葉は詩のようで、ユーモアがあり、ぐんぐん『わたしの庭』に吸い込まれる。
それは知識で得た言葉ではなく、体験した言葉で、しっかり大地の熱を感じながら見つけたうれしさだから。
誰もに分け与えてくれる欲のない言葉だから、惹き込まれるのでしょう。

こんなに話すと、すぐにこの本を読みたくなるでしょう。「もう待てないよー」という人もいるでしょう。
でも「見せてあげなーい。これ、わたしの庭だもーん」と意地悪したくなるほど、独り占めしたいところだけど、ちょこっとだけ教えてあげましょうか。

ドキドキすることがいっぱいあるので、あげてみると……

◎ふふふ、ムラサキゴケの園児とすみれ先生がいる「むらさき幼稚園」行ったことある?

◎枯れたアザミのしずくの中に、あっ!ノアザミが!こっちも、こっちも、こっちもー。

◎雪の日のかわいい雪玉が……えっ!刈田のわらの切り口に雪が! いやあ、はしゃいでいる今森さんの声まで聞こえるのよ。これ、ふふふ、なにだかわかる?

◎ヨモギの葉が妙に色っぽいのって見たことある? ン、知らないでしょう。

  

などなど、いろいろ発見がいっぱいの写真がすばらしい。

 表紙は、ベニイトトンボとオンブバッタよ。
それがね、それぞれ別の世界をながめているのがおもしろい。
そして、この装丁と造本が実にいいのです。
すばらしい装丁は、本に浮力をつけ浮き上がらせる力があるといわれるけど、まさにそれがある。読者のところにビューンと飛んでゆきそう。ホント、ホント、もういまにも飛び立ちそう。
あっ! オンブバッタが飛んだ! もしかしたら、表紙のオンブバッタが飛んで行ったのもあるかもしれないわよ。
さあ、私たちもオンブバッタに負けないで、宇宙に飛んでゆきましょうよ。今森さんの『わたしの庭』の宇宙にね。

「初天神」のお祭り、出かけましたか?

クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

みなさんのところでは、寒さはいかがですか?
東京の湯島天神では、梅が咲いたとのニュースもありました。

天満宮の年明け初の縁日が「初天神」です。
今年は1月25日でした。

菅原道真をまつった学問の神様ですから、
全国各地の天神さまは、願掛けの学生たちが、列をなしたことでしょう。

落語絵本『はつてんじん』でも、
とうちゃんに連れられて、金坊が初天神へ出かけます。

落語絵本「はつてんじん」

「あれかってくれー、これかってくれー」
と言わない約束のはずが、屋台店のにぎわいに、
目にするものがほしくなり……。
そこはとうちゃん、どれもこれも「どく(毒)だ」で断り通します。

そこで、金坊かしこくも「凧は、どくじゃないから、凧かって!」

ようやく買ってもらった凧を、親子であげることになり、
今度は、とうちゃんのほうが夢中になってしまい……!?

川端さんの絵本ライブでも、子どもたちに大受けの1冊です。

落語絵本「はつてんじん」 落語絵本「はつてんじん」
◇川端誠/作
◇クレヨンハウス/刊
◇1,260円(税込)

そして大笑いのあと、川端さんの解説が、これまた見事!
金坊の2つのほくろは、親ゆずり。
とうちゃんの手ぬぐいが、いつのまにか金坊の首元へ。
裏表紙では、親子で歩調が合って……と。

大人は言われて気づいて「ほほう」とうなずくことしきりですが、
絵をよく観ている子どもたちは、とうに知っていることばかり。
絵本を見ることにかけては、子どもにはかないませんね。

ところで、絵本には、江戸時代はなかった屋台店も並んでいますが、
天神様にちなんだ銘菓「梅が枝餅」は、
当時からいまでも受け継がれています。

梅の刻印が入った焼けたおもちに、餡入り。
見かけたら、ぜひご賞味を。

あべ弘士さんのカワウソがあちこちに……

イベント No Comments

こんにちは。東京店子どもの本売場の大井です。

今週からはじまった、あべ弘士さん『かわうそ3きょうだい』の原画展。

シベリアのきりりとした冷たい空気を感じるような、
透明感あふれる青色がとてもきれいな原画です。

『かわうそ3きょうだい』原画展

展示に合わせてつくってくださったあべさんのサイン本も届きました!

あべ弘士さんのサイン

そしていま、レジカウンターの棚にもカワウソの版画が……。

あべ博さん作カワウソの版画

『あべ弘士 どうぶつ友情辞典』に出てくる「獺(かわうそ)」。

ちなみに、カワウソの項目は、
「獺祭(だっさい)」、「河童の川流れ」、「屁の河童」。

こちらの本もぜひ、ご覧くださいね。

あべ弘士 どうぶつ友情辞典 『あべ弘士 どうぶつ友情辞典』
あべ弘士/作
クレヨンハウス/刊
1,680円(税込)

原画展は今月末まで展示中です。
ぜひ、お店にあそびにいらしてください。お待ちしています。

>>原画展・イベント情報ページはこちら

かわうそ3きょうだい 『かわうそ3きょうだい』
あべ弘士/作
小峰書店/刊
1,470円(税込)

 >>サイン本はこちら

すてきな三にんぐみを原書でたのしもう!

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
1月の洋書「P2:じっくりコース」をご紹介します。

★どろぼうは、盗んだお金でいったい何を★

The Three Robbers ◆『The Three Robbers』
Tomi Ungerer/作
Phaidon Inc Ltd/刊
1,839円(税込)

  翻訳版『すてきな三にんぐみ』
  いまえよしとも/訳
  偕成社/刊
  1,260円(税込)

3人のどろぼうは馬車を襲いお金を盗んでいましたが、
あるとき襲った馬車に金目のものはなく、
乗っていた少女を連れ帰ります。

その少女にお金の使い道を問われたときから、
どろぼうたちはある不思議なことをはじめます……。

黒ずくめのマントと帽子に身を包み、わずかに目だけをのぞかせ、
見るからに恐ろしそうな武器を持ったどろぼう3人組。

でも、なぜか怖さを感じないのは、
実は彼らには欲がなかったからなのでしょうか。

あふれる技量と、デザイナーとしての洗練を感じずにはいられない作品です。
国際アンデルセン賞受賞者というのもうなずけます。

大胆に青と黒、そして空間を配した構図は、
欧州の森を感じさせつつ、なぜか日本的。
とても惹かれます。

表紙は、タイトルロゴまでも洗練されていて、
お部屋に飾っておくだけでもインテリアのアクセントになりそうです。

まもなく大寒。1年のなかでいちばん寒い時期ですね。
どうか風邪などひかないように気をつけてお過ごしくださいね。

ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞

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お知らせが遅くなりましたが、ブッククラブで
昨年の7月にP1コースでお届けした「The Odd Egg」が、
2009年度ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞を受賞しました!!

ちなみに、同賞を国内作家の酒井駒子さんも受賞されています。
>>酒井駒子さんの絵本はこちら

日本人作家の絵本が英訳され、海外でも高く評価されることは、
なんだかうれしくもあり誇らしい気持ちになります。
ご興味がある方は、ぜひ下記のホームページをご覧ください。
http://www.nytimes.com/gift-guide/holiday-2009/20091108_best-illustrated_gg/list.html

受賞作品はすべてクレヨンハウスでお取り寄せが可能ですので、
どうぞお気軽にお問合せください。
●クレヨンハウス東京店/子どもの本売場 TEL 03-3406-6492

それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
1月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

★かわいい孫ブタにおばあさんが用意した最高のあそびとは……★

Piglet and Granny P1:ようこそコース

◆『Piglet and Granny』
Margaret Wild/文
Stephen Michael King/絵
Harry N Abrams Inc/刊
1,730円(税込)

オーストラリアで定評のある絵本作家たちによる本書は、
子ブタとそのおばあさんの情愛を描いたもの。

ペンと水彩で描かれた子ブタは、
まさに食べてしまいたいほどかわいらしく、
数あるブタを主人公にした本のなかでも群をぬく魅力です。

ある日、おばあさんブタが教えてくれた、
いろいろなあそびをしながらおばあさんの到着を待つ子ブタ。
待ちに待って現れたおばあさんは、
ある最高のあそびを用意していてくれていました。
そのあそびとは……。

 
★世界でいちばん、自然の尊さを知っているクマのお話★

Big Bear Hug P3:どきどきコース

◆『Big Bear Hug』
Nicholas Oldland/作
Kids Can Pr/刊
1,839円(税込)

両手でギュッと抱きしめる動作を、
英語で“bear hug”と言いますが、
本書は文字通り“ハグするクマ”の物語です。

このクマはハグするのが大好きで、その対象を選びません。
ちいさな小鳥から大きなトナカイ、
くさいスカンクからおそろしいヘビまで何でも。
なかでも、とりわけ好きなのが木でした。

ところがある日、木こりが木を切り倒す場面に出くわします。
この木こりにだけは抱擁する気持ちが起こらず、
代わりに歯を剥き出したクマでしたが……。

子どもにとってはユーモアたっぷりの絵本ですが、
大人には作者の強いメッセージが伝わる一冊です。

2010年は寅年! 今年もどうぞよろしく!

絵本作家さん, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

お正月は、いかがでしたか? 
今年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2010年は寅年! まずは、こちらを!

スズキコージさんから届いた年賀状絵/スズキコージ

なんと、スズキコージさん手描きの年賀状です。

絵本を読んでいる姿が、「絵本ブログ」にぴったりでしょ!

スズキさん収集のロシアの切手が、表紙になっています。

年末に、東京・四谷「ギャラリーゑいじう」恒例のスズキさんの個展で、
新年の干支絵はがきをその場で描き、展示販売していたのです。

今回は、なんと100枚を描かれたそうです。

1枚ずつ、違う絵柄の、いわば1点もの。選ぶのも、悩ましいほど……。

キュートなトラさん、「ぶたのぶたじろうさん」にも登場してほしいな。

 
さて、内田麟太郎さんから届いたお年賀状の
「2010ねんのうた」も紹介しちゃいましょう。

———-「2010ねんのうた」———-

トラは なにを とらないのか

としか しらみか

トラは なにも とらないかおで

こちとらを みている

———-内田麟太郎/作———-

内田さんのふくみ笑い(福味と当て字したいです)が、
目に浮かぶようです。

そして、寅年のみなさん! 今年は当たり年ですよ!!
なんたって、『とらはえらい』のですからね。

干支セトラ絵本 とらはえらい 『とらはえらい』(干支セトラ絵本)
五味太郎/作
クレヨンハウス/刊
1,260円(税込)

「とら」のところを、ご自分の名前や寅年のあのひとの名前に替えて、
読んでみてください。
五味さんからの、あふれる愛が感じられます。

寅年生まれでなくても、今年は、この絵本をお守りにして、
くじけそうになったとき、ぜひぜひ、開いてみてくださいな。

落語絵本の新作は、『かえんだいこ』! 年内に原画アップ!!

絵本作家さん, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

どんなクリスマスをすごしていますか?

今朝は、サンタさんの到来を喜ぶ声が、あちこちであがったことでしょう。

川端誠さん家のクリスマスは、
お孫さんおふたりと息子さんご家族とご一緒に、
いつもにぎやかのようです。

そして、なんと、メインのチキンローストは、
毎年、川端さんが特製塩をつかって焼き上げるそう!
「うまいよ~」とのこと。

さあて、落語絵本の新作について、お知らせします。
第14作は「かえんだいこ」。

川端さんのいちばん好きな噺家で、伝説の名人と言われる
五代目・古今亭志ん生(ここんてい・しんしょう)が十八番としていた
「火焔太鼓」に挑みました。

志ん生の名演ゆえ、他の噺家も語るをはばかるという噺だけに、
落語絵本化への思い入れは特別なもの。

まずは実物の火焔太鼓を見てからと、
都内某所で取材をしたのが3年前の晩秋のこと。

文字の通り、炎をかたどった装飾がじつに見事。
神楽(かぐら)舞のときのみ使われるという、特別な太鼓でした。

さて、噺は……
古道具屋の甚兵衛さんが仕入れてきた古くてきたない太鼓。
その音を聞いた殿様から、お声がかかり……。

甚兵衛さんとかみさんの、軽妙なやりとりが愉快です。
名人の口調も生かしつつ、人物の性格や展開に、
川端流のアイデアやあそびがたっぷりつまった絶品に仕上がっていますよ!

ところで、火焔太鼓の演奏が、今夜、テレビで見られますよ。

◆12/25(金)午後10時半~午前1時半 NHK教育テレビ

「NHK古典芸能鑑賞会」という番組で、演目は「環城楽(けんじょうらく)」。
最初に放映されるはずですから、要チェックを。

劇場での上演時に観てきましたが、
2階席ゆえに遠くからでしたから、テレビのアップでも観てみたいところです。

いまごろ、川端さん、最後の仕上げをしているところです。

描くのにとても苦心された「火焔太鼓」を、ぜひ、画面でもご覧ください。


↑太鼓の皮に描かれている三つ巴 2台並ぶときは、もうひとつは二つ巴。

落語絵本『かえんだいこ』では三つ巴。
その思いは、次の機会にご紹介します。

>>落語絵本15周年記念サイトはこちら

うれしいクリスマスカードが届きました!

絵本つれづれ, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

12月も半ば、冷え込みも厳しく、寒さにめげていましたが、
うれしくて、ぽっぽ! とあったまるおはがきをいただきました!

たにぐちちひろさん(4歳)よりたにぐちちひろさん(4歳)より
             
サンタクロースになった「ぶたのぶたじろうさん」の絵に、
「くりすます おめでとう」のメッセージ!! 

4歳のちひろさんのお誕生日に、「ぶたのぶたじろうさん」の本を
おばあちゃまがプレゼントしてくれて、お気に入りになったそうです。

たにぐちちひろさん、すてきなおてがみ、ありがとう。

クレヨンハウス東京店のテラスに夕闇がせまってきたころ、テラスの階段で、
セーターひとつで飛び跳ねながら、あそんでいた男の子がいました。

「きれいなツリーだね。おっきなまつぼっくり!」「あ、ろうそくがついた!」
「お花きれいだね」「ぼくんちも、ツリーかざったよ」

いろいろ話しかけてきてくれて、いっとき寒風を忘れさせてもらいました。

子どもたちのうれしい気持ちや笑顔は、
大人を動かす、天然のエネルギーですね。

もっと喜ぶ顔を見たい! そう思って、
みんながクリスマスを待ち望んでいます。

「ぶたのぶたじろうさん」の本にも、
「サンタになりました」というお話がありますよ。
『ぶたのぶたじろうさんは、いどをほることにしました。』の1話です。

クリスマスプレゼントに迷ったら、
その思いまで一緒に伝えてくれる絵本があります。


  『おくりもの』
  みやざきひろかず/作
  クレヨンハウス/刊
  『もういちどそのことを、』
  五味太郎/作・構成
  寺崎誠三/写真
  クレヨンハウス/刊

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