2010/5/23 日曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
クレヨンハウスでも、いま話題のTwitterをついにはじめました!
Twitterでは絵本ブログの更新情報を含めた、
クレヨンハウスの最新情報をいち早くお届けします。
みなさんのフォローをお待ちしております!
それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
まずは「P1:ようこそコース」。
今月は2冊のお届けです。
★「おやすみなさい」といったら「おつきさま」!★
1947年に出版されて以来、一度も絶版になったことがない
正真正銘のロングセラー。
幼い子どもを寝かしつけるときの定番絵本です。
静かな語り口と、耳障りのよい韻で、
寄せては引く波のようにことばが流れます。
その心地の良さに、読み手もついウトウト……
なんてことも(笑)
★「かわいさピカイチ」の子ネコ本★
 |
◆『Cookie’s Week』
Ward Cindy/文
Tomie dePaola/絵
Penguin Group USA/刊
674円(税込)
※ペーパーバッグ版 |
いたずらな子ネコの1週間を、
ミニマルな英文と愛らしい絵で描いた一冊。
毎日いたずらしっぱなしの子ネコにハラハラしながらも、
その愛らしさに自然と笑みがこぼれます。
ネコ好きな方は必見ですよ!
作者は『Strega Nona』でおなじみのTomie dePaola。
★こんな花、こんな庭があったら……、少女の夢見る庭で至福の境地に★
 |
「P3:どきどきコース」
◆『My Garden』
Kevin Henkes/作
Harpercollins Childrens Books/刊
2,022円(税込) |
本作は庭が大好きな女の子の夢物語です。
ある日、女の子は自分だけの庭があったらと考えます。
そこでは、花はずっと咲き続け、
どんどん色が変わる花や、
摘んでもまたすぐに咲く花もあれば、
夜に星のように輝くアサガオだってあります。
女の子の空想する美しい花々に、
終始至福のため息がこぼれます。
「こんな絵本がほしかった!」と、思わず口走ってしまうほど、
色鮮やかで夢いっぱいの絵本です。
2010/5/18 火曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
新緑の気持ちいい季節になりました!
この時期は、お気に入り英語絵本を持って、
外で読書としゃれこみたいものです。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚
5月の英語絵本「P2:じっくりコース」では、
くすりと笑える『Caps for Sale』をお届けします。
★文字通り“サルたちのいたずら”が傑作!★
英語でいたずらを「monkey business」といいますが、
本書は文字通り本物のサルがいたずらをするお話です。
「ある行商人といたずらなサルたちとそのいたずら(Monkey Business)のお話」と
副題にあるとおりの物語。
まず、この副題ににやりとしてしまいます。
中盤の展開にえっ!? と驚き、最後のオチでくすりと笑えます。
1940年からのロングセラーという事実にも納得です。
ちなみに翻訳版『おさるとぼうしうり』は、
昨年の「S:ユーモア絵本コース」でもお届けしています。
2010/5/2 日曜日
三富 :東京店
絵本つれづれ, 絵本作家さん
No Comments
エリックカールの『はらぺこあおむし』や
ガブリエル・バンサンの「くまのアーネストおじさん」シリーズの
翻訳などを手がけた森比左志さんが
クレヨンハウス東京店にあそびに来てくださいました!

雨が降ってお天気が悪いなかご来店くださった森さん。
エリック・カールとの長年にわたる交友や、
取材ぎらいだったガブリエル・バンサンから、特別に取材許可がおりた
MOE100号のバンサン特集の話など、時間を忘れて聞き入ってしまいました。
世界中で出版されている「くまのアーネストおじさん」シリーズでは、
日本の絵本の発色がいちばん美しいと、
ガブリエル・バンサンがとてもよろこんでいたそうです。
また、森さんは『アンジュール』をはじめて知ったとき、
「この絵本は、たとえ売れなくても日本の読者に届けるべき絵本だ」
と思い、出版社を説得。
いまではよく知られている『アンジュール』に
こんな出会いと出版秘話があったのですね。
『はらぺこあおむし』『アンジュール』『セレスティーヌ』
にサインをしていただいたのですが、
1冊1冊書いてくださったことばが違って、
見ていたわたしたちは歓声を上げてしまいました。

92歳とは思えないパワフルな森比左志さん。
本当にありがとうございました!!

サイン本のお問い合わせはこちらまで↓↓
クレヨンハウス東京店子どもの本売場
TEL 03-3406-6492
2010/4/30 金曜日
大井 :子どもの本売り場
絵本作家さん
No Comments
こんにちは。子どもの本売り場の大井です。
4月9日、井上ひさしさんが亡くなられました。
急な悲しいお知らせに、立ち止まりそうになりながらも、
お店ではその日から、その翌週末に予定していた
落合恵子の講演会に向けて、大急ぎで
井上さんの本をそろえようと走りまわっていました。
残念ながら、わたし自身は経験していないものの、
2004年、夏の学校で井上さんがご講演くださったことを、
よくよく聞いていたからです。
きっとその講演を聴かれた方も、また、そうでなくても、
ご来店くださる多くの方々が、同じ悲しみをもっていらっしゃるのではないでしょうか。
そんな思いからつくった、このコーナーに、
井上ひさしさんを悼んで、クレヨンハウス代表の落合恵子が、
その思いを綴った文章を、飾っています。

憲法記念日も間近となって、井上さんへの思いと決意を、
もっと多くの方々と共有できたらと思い、その文章を
このブログでもご覧いただけたらと思います。
――――――――――――――――――――――
井上ひさしさん。ありがとうございます。
活字はもとより、いろいろなメディアのあいだを、
自由に軽やかに行き来しつつ、
平和や反戦、食の問題にも取り組み、
かけがえのないメッセージをいつも
わかりやすく発信してくださいました。
私たちクレヨンハウス主催の「夏の学校」での講演、
ずしんと心に響いています。
井上さんから贈られたメッセージを
宿題として、私たちは歩いていきます。
あまりにも早すぎるお別れに、
こころ乱れつつも。
訃報に接して 落合恵子
2010/4/19 月曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
暖かくなったかと思えば、冬に逆戻りしたように寒くなったり。
変わりやすいお天気ですね。
みなさん、風邪をひかないように気をつけてくださいね!
それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
★しあわせの空気が立ち上がる……春の光に映える一冊★
「Hello, little Mouse. What are you doing?」とはじまる、
まるで読者側から、本の中に呼びかけているような文章。
そして、それにこたえて読者側を見るねずみくん。
この構図のおかげで、本と読者の境が消えてしまいそうです。
くまの大好物のいちごを持ち帰ってしまったねずみくん。
しかし、くまがなくなったいちごを求めて追ってくるかもしれないと聞いて、
さあたいへん! どうするねずみくん?!
必死でいちごを隠そうとするねずみくんのおかしな行動に、
最初から最後まで目が離せず、笑いの連続です。
★不思議なズームの冒険の世界にズームイン!★
 |
「P3:どきどきコース」
◆『Zoom』
Tim Wynne-Jones/文
Eric Beddows/絵
Pgw/刊
2,704円(税込) |
本作はかつて出版されていた3冊の絵本が、
装い新たに1冊にまとまり、愛蔵版として復刊されたものです。
冒険好きなネコのズームが織りなすファンタジーで、
ズームの冒険はいつも友人マリアの家からはじまります。
そこは異空間へとつながるミステリアスな家。
たとえば、巨大な車輪をまわすと部屋に波があふれ出したり、
秘密の地下へと続く本棚があったりと、
現実ではありえないことがたくさん起こります。
第1話『Zoom at Sea』では船乗りの叔父の日記をたよりに、夢に見た海へ旅立ち、
第2話『Zoom Away』では消息を絶った叔父を捜すため北極に、
第3話『Zoom Upstream』では友人マリアの足跡をたどりエジプトヘ……。
絵画集を思わせるモノクロームの鉛筆画も見ごたえがあり、
ズームたちのいる不思議な世界へと引き込みます。
貴重な愛蔵版なので、興味がある方はお早目にどうぞ!
2010/4/15 木曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
4月です。
新年度や新学期がはじまって、
緊張したあわただしい時間を過ごされている方も多いのではないでしょうか。
こんなときは、絵本を開いて、
肩の力をゆるめてみてはいかがでしょうか。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚
4月の洋書「P2:じっくりコース」では、
春がいっぱいつまった
『Fletcher and the Springtime Blossoms』をお届けします。
★最後のページに華やいだ驚きが待っている★
春が来たと思ったのに、空から雪がちらちらしているのを
子ギツネのフレッチャーは見ました。
たいへん、また冬になったと
野や森の動物たちに、次々知らせていきます。
ハリネズミは冬眠に戻らなきゃ、
渡り鳥は南に戻らなきゃ、
ウサギも食べだめしなきゃ!
でもその前に、みんなで雪あそびをと思ったら……。
ページをめくると、やわらかい新芽のような緑色や、
あたたかい陽だまりのような黄色が次々と目に飛び込んできます。
「春だ! 春だ!」とうれしくて、
フレッチャーみたいに走りまわりたくなります。
後半は、色のトーンも変化し、
もっとじんわりと春のよろこびが広がる感じです。
最後のページでは、うっとりとしあわせな気持ちに……。
「ああ、春っていいね」と思えてくる、
この季節がまた巡ってきたよろこびが、満ちあふれる一冊です。
2010/3/19 金曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
一日ごとに桜のつぼみがふくらみはじめ、
春の兆しが少しずつ感じ取れるようになりました。
クレヨンハウス東京店でも、
昨年の秋に種まきをしたビオラやパンジーが、
ちいさな花をたくさん咲かせ、エントランスに彩りを添えています。
種から育てただけに、その開花によろこびもひとしおです!
お店へお越しの際には、ぜひご覧になってくださいね。
それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
3月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
★いったいDoorbell(呼鈴)は何度rangするノダ!?★
おかあさんの焼いたクッキーを、ふたりで分けて食べようとしていた兄妹。
そこに呼び鈴が鳴り、隣に住むふたりの子どもが訪ねてきます。
ふたたびクッキーを4人で分けて食べようとすると、また呼び鈴が鳴り……。
呼び鈴が鳴るたびに、子どもの数が増え、
クッキーの分け前が減っていくという、シンプルなお話ですが、
このくり返しがとにかくおもしろく、原書・翻訳本ともに人気のある一冊です。
物語を味わった後は、ミッケあそびや数あそびまでできそうな、
何度も「おいし~い」 絵本です。
★恐ろしい野獣たちは、いつ現れる!?★
タイトルでもある「恐ろしい野獣たち」がいるらしい森で、
道に迷ってしまった少年。
クマを先頭に、ゾウやライオンなど次々動物に出会い、
やさしい声をかけられます。
少年は彼らが本物の野獣たちとは思わずに、
森に潜む恐ろしい野獣たちのことを忠告してあげます。
気のやさしい動物たちは驚き、見えない野獣たちにおびえます。
動物たちの案内で森の出口にさしかかったとき、
何かの叫び声と光る目が……。
もしかして本物の野獣!?
野獣の正体に気づかない少年と、ビクビクとおびえる動物たちに、
終始笑いがこみあげること請け合いです!
2010/3/16 火曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
3月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。
★たいへん、パスタの洪水だ! これを止められるのはストレガ・ノナだけ★
イタリアにルーツをもつ作家、トミー・デ・パオラの、
イタリアの香りがするロングセラーです。
「A long time ago (むかし昔、)……」ではじまるこの昔話には、
ストレガ・ノナと呼ばれる魔法使いのおばあさんが出てきます。
ストレガ・ノナは、呪文を唱えるとパスタがわき出る
不思議な鍋をもっていますが、
ある日、手伝いの若者アンソニーがその呪文を盗み聞き、
唱えてしまったからさぁ大変。
パスタはどんどんあふれ出て……。
確かグリム童話でも、おかゆがわき出てくる鍋の話があったかと思いますが、
本書はイタリアの話なので、出てくるのはやっぱりパスタなんですね!
魔法の呪文は韻を踏んでいてとてもリズミカル。
ぜひ、声に出して読んでみることをおすすめします。
でも、止めるための呪文をしっかり確認しておきましょうね。
この3月でブッククラブをご卒業される方も多いかと思います。
これからも、ぜひ、クレヨンハウスのお店やeショップに
あそびにきてくださいね。
2010/3/5 金曜日
吉原 :編集部
絵本つれづれ
No Comments
こんにちは、編集部の吉原です。
クーヨン4月号、おととい発売しました!
もう見ていただけましたか?
この春から「かぞくのクーヨン」に生まれ変わって、書店に並んでいます。
特集は「あかちゃんからの育児書100選」なのですが、
子育てのなかで、励まされたり、気づかされたりする本は、
いわゆる「育児書」だけではないですよね。
たとえばメディアアーティストの岩井俊雄さんのおすすめは、
『ベッキーのたんじょうび』、
モデルの米田有希さんは『アボカド・ベイビー』、
書店員のたてやまたつひろさんは『魚市場』……。
この絵本たち、「育児書」としてどう読むの? って、気になりますよね。
ぜひ「クーヨン」4月号でチェックしてみてくださーい。
2010/2/25 木曜日
日景 :編集部
クレヨンハウス出版の新刊, クレヨンハウス出版の絵本
No Comments
冬の澄み渡った空気のなか、富士山が望めるときがあります。
関東の各地にある「富士見坂」は、その絶景スポットの名残り。
ところで、江戸時代にいちばん高い建物は、火の見やぐらでした。
次の絵、見覚えのある方も多いことでしょう。
そう、葛飾北斎の富嶽三十六景のひとつです。
この絵は、川端誠さんが模して描いたもの。
じつは、落語絵本の新作に出てきます!
シリーズ15周年目に刊行となる第14巻は、『かえんだいこ』。
その扉絵をここに初披露しましょう。

絵本では、この上に文字がのり、
「江戸のむかしは、とにかく火事が多かった」
と話ははじまります。
表紙にずらりと顔をそろえましたのが、今回の登場人物たち。
向かって右は、主人公の道具屋・甚兵衛さんとかみさん、奉公している定吉。
左は、お城で殿様につかえる面々。
そしてまんなかには、大きな太鼓。
甚兵衛さんが仕入れてきた太鼓を見るなり、
かみさんは「古くてきたない」「むさい」
「買い手がつくもんか」「商売下手」と、さんざんな言いよう。
とりあえず、太鼓のほこりをはたいてみると、ドンドンドーンとよく響く音。
そこへ通りかかった殿様が、この太鼓をお買い上げになるやもしれぬ!?
ドキドキ、びくびくしながら、太鼓を背負ってお屋敷へ行った甚兵衛さんは……?
小気味いいテンポの会話と愉快な展開で、笑いがドンドンドーンとはずみます。
明日、2月26日発売です。
さあ、いち早く手にしたい! という方は、どうぞこちらへ。
<<<クレヨンハウスeショップ/「かえんだいこ」商品詳細ページへ