an understanding mother

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「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
8月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。


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P2コース:「猛牛」フェルディナンドは花が好き!
The Story of Ferdinand

◇Munro Leaf/文
Robert Lawson/絵
Penguin Group USA/刊
◇2,268 円(税込)
1936年の出版以来、60か国語以上に翻訳されている国際的な人気絵本。
体格は闘牛にぴったりの「猛牛」なのに、コルク樫の木の下で、草花を愛でるのが好きな優しい心の持ち主、ウシのフェルディナンドの物語です。
熱気と期待に包まれたマドリッドの大闘牛場。そこに「猛牛」が登場!ところがフェルディナンドときたら、その真ん中でどっかと腰掛けて、大好きな花の香りに鼻をくんくん。そんな牛ってあり?
読者の顔に笑顔が浮かぶことでしょう。

みんなとちがってもいいんだよ。大きな牛が花を好きでもいいんだよ。
みんなをほっとさせてくれる、度量の大きい絵本です。

マイペースなフェルディナンドの理解者である、
「うしとはいうものの、よくもののわかったおかあさん」
(英語では「an understanding mother, even though she was a cow」)。
そのやさしさもこころをじんわりとあたためてくれます。

1ページ1ページの、絵に対する文が短いので、
英語だということを忘れてスラスラ読めてしまいそう。

絶対に手元に置いておきたい名作をぜひ原書で!

おサルとわたしの動物園!

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「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
8月の洋書「P1:ようこそコース」のご紹介です。

まだまだ暑い日が続きますが、みなさまいかがおすごしでしょうか?
プールに遊園地、おばあちゃん・おじいちゃんのおうちなど、
夏休みに行きたいところはたくさんありますが、
この絵本を読めば、さっそく動物園におでかけしたくなりそう!


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P1コース: 踊る活字と繰り返しで、らくらく英語でリードアラウド(音読)
Monkey and ME

◇Emily Gravett/作
Simon & Schuster/刊
◇2,016 円(税込)
鉛筆の美しい線とシックな色合いが個性的な本書は、子どもだけにじゃもったいない1冊のアート。ぬいぐるみのサルと一緒に、ヒロインが次々と動物たちを見に行く趣向ですが、リズムのある言葉と繰り返しが、英語のハードルをやすやすと越させてくれそうです。タイトルであり、本文で繰り返されるフレーズ、Monkey and meなど、口癖になりそう。
踊る活字に合わせ、Let’s read aloud! 心もうきうきしてきます。

「We went to see some・・・」でページをめくると、
あらわれるいきいきとした動物たち!
このくり返しがとってもたのしいんです。

「We went to see some・・・」のページでは、
サルと女の子が元気いっぱいに動物のまねをしているので、
思わずつられてからだが動いてしまいそう。

次にどんな動物が出てくるのか・・・、
あてっこするのも、もりあがりそうですね。

洋書絵本バーゲンセール開催中!

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yosho.jpg夏真っ盛りですね。店内にも、早くも日焼けした子どもたちが本を選びに来ています。さて、いまクレヨンハウス東京店子どもの本売り場では、半年に一度の洋書バーゲンセールを開催中です。

●会期:2008年7月26日(土)~8月8日(金)

期間中は、クレヨンハウス「洋書クラブ」にご登録いただくと店内の洋書がすべて10%OFFに!(クレジットカードでお支払いの場合は5%OFF)

「洋書クラブ」は、入会費年会費無料、その場ですぐにご登録いただけます。またバーゲン期間以外でも、いつでも洋書が5%OFFになる、大変お得なクラブです。

yosho2.jpg
期間中はコルデコット賞受賞作品を集めたコーナーも!
名作を、お手にとってご覧ください。洋書が好きな方だけでなく、児童書で英語を学んでみたい方、洋書のデザインに興味のある方、未邦訳の絵本をお探しの方も、ぜひこの機会にクレヨンハウスにお越しください。
お探しの本が店にない場合は、お取り寄せもいたします。

お気軽にお問い合わせください。お待ちしております!

お問合せは、クレヨンハウス東京店・子どもの本売場まで
〒107-8630
東京都港区北青山3-8-15
TEL:03-3406-6492
FAX:03-3407-9568
e-mail: ehon@crayonhouse.co.jp

ブッククラブにアバンギャルドな「3匹の子ブタ」登場!

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「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
7月の洋書コース「P3:どきどきコース」のご紹介です。


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P3コース:芸術の香り、ドラマティックな「3匹の子ブタ」
Big and Bad

◇Etienne Delessert/作
Houghton Mifflin/刊
◇2,142 円(税込)
ルーブルで回顧展が開催されるなど、
著名なアーティストによる「3匹の子ブタ」の再話。
洗練されていて、どこかヨーロッパの香りがします。
オオカミと言えばbig bad wolf、
『Big and Bad』だけでオオカミの話だとわかる……洒落ています。
ページからは、その特徴的な光や炎の橙と、その他の色使いによる、
深みとミステリアスな雰囲気を感じます。
オオカミからは悲しみが漂い、すべてにドラマチック。
大人も愛蔵したくなる一冊です。

「3匹の子ブタ」というと、なんだかドタバタゆかいな雰囲気を思い浮かべますが、
このバーションはちがいます!!

ざっとページをめくってみても、
「これって3匹の子ブタ……だよね??」。
どことなくアバンギャルドな香りに、
なんだか哲学的な気分になってしまいます。

とはいえ、内容は誰もが知っている「3匹の子ブタ」の再話!
英語アレルギーの方もとっつきやすいはずです。

まだまだ暑い日が続きますが、ひとあし先に
「芸術の秋」気分を味わってみるのもいいかもしれませんね。

ブッククラブから、こころに花を咲かせましょう!

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「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
7月の洋書コース「P2:じっくりコース」のご紹介です。


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P2コース:索漠とした都会に少女が咲かせる花は……
The Gardener

◇Sarah Stewart/文
David Small/絵
Farrar Straus & Giroux/刊
◇2,142 円(税込)
アメリカが貧しかった1930年代、田園の少女が都会に移り住み、街角と叔父の人生に、文字通り花を咲かせる物語です。園芸好きのヒロイン、彼女のお父さんは失業し、生活苦から彼女は大都会でパン屋を営む叔父に引き取られます。ヒロインは、叔父さんのしかめ面に笑顔を浮かべさせようと、ある計画を立てます……。
物語の文章量は多少多めでも、ヒロインが祖母を始め家族へ書く手紙形式なので、読みやすいはず。英語読み物入門にも最適。

主人公のリディアは逆境にあっても、
「I’m small, but strong」なんて言ってしまうような、たのもしい女の子。
どんなときでも明るさとユーモアを忘れないリディアを
誰もが好きになってしまうことうけあいです。

周りのひとびとがその魅力にひかれていくのに呼応するように、
殺風景だったページのそこここに花の姿が・・・!

ラストにさわやかな感動をあじわったあと、
自然と前向きな気持ちになれます。

大恐慌のさなかのアメリカが舞台ですが、
どこかすさんで寂しいひとびとの気持ちなど、
いまの世の中と、共通する部分もあるのでは?
読み直して元気をもらいたい絵本です。

ブッククラブ7月の洋書はLOVEいっぱい!

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「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
7月の洋書コース「P1:ようこそコース」のご紹介です。

子どもたちは今月から夏休みでしょうか?
外で元気にあそびまわってきたあとに、
読み聞かせてあげれば、すぐにすやすやと眠りに落ちてしまうかも……。


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P1コース:密林に生まれた赤ちゃんゴリラは、愛に包まれてすくすくと
Little Gorilla

◇Ruth Bornstein/作
Houghton Mifflin/刊 ◇1,890 円(税込)
ジャングルで生まれたばかりの赤ちゃんゴリラを、親やゴリラ仲間だけでなく、他の様々な動物たちが慈しむというこの物語、76年に出版されて以来、多くの親子たちに愛読されてきました。黄緑を基調とした画面に、白、赤、黒と、絞った色調はユニークで、かわいいイラストに落ち着きを加味しています。小さなゴリラはどんどん成長し、ある日あっとみんなを驚かせる……。数ある「ゴリラ絵本」のなかでも、造形が抜群のゴリラです。

おやすみ前の読み聞かせにぴったりではないでしょうか?
どことなく満たされたかんじの動物たちの表情に、
ほっと安心できるからです。

何度も何度も「Love」という動詞がくり返され、
絵からも文章からも愛情がしみこむような絵本。

読むほうは、自然とやさしい口調になりそうだし、
聞くほうは、やすらかな気持ちで眠れそうです……。

日本語はもちろん、たまには英語でも愛情表現!!
この絵本でチャレンジしてみませんか?

ブッククラブ6月の洋書3冊目は、かわいいゾウの絵本

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「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
6月の洋書コースのご紹介です。


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P3コース:ジャングルで迷子になった子ゾウの物語Elephants Never Forget!
◇Anushka Ravishankar/文
Christiane Pieper/絵
Houghton Mifflin/刊
◇2,016 円(税込)
ジャングルで親とはぐれ、心細くなった子ゾウ。
スイギュウの群れに混じって、安息の場を見いだしますが、はたして自分はどこに所属するのだろう……。難しい選択をしなければならないときがやってきます。
黒と藤色の二色刷の版画によるイラストは、ダイナミックな構図とシャープなコントラストがとても印象的。写実的でいてとてもあいきょうのある動物たちは、農場育ちで、動物の観察眼の鋭いイラストレーターならではのものでしょう。

以前、P1(ようこそ)コースで選んだ『Tiger on a Tree』の著者、
「インドのドクター・スース」ことAnushka Ravishankarが、
P3コースにも登場です。

今回も「Flash!」や「Boom!」など擬音語満載の
リズミカルな文章で、音読にぴったりの一冊。

デザイン的にも凝っているので、
もちろんおとなの方にもオススメです。

ゾウの群れの「TOOOOT!」という呼び声、
スイギュウの群れの「Belloooow!」という呼び声にはさまれて、
子ゾウがどちらを選ぶのか……。ドキドキしながらページをめくってしまいます。
結末はぜひみなさんの目で!

ブッククラブ6月の洋書は、シロクマのクヌート!

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「パパとたのしむ絵本」フェアも終了し、
きょうからまた、絵本ブログ通常営業(?)です。
夏休みに向けて、新着絵本や情報をいろいろご紹介していきますね。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から6月の洋書コースのご紹介です。

梅雨……というとなんとなくゆううつな印象ですが、
おうちでじっくり本が読めると思えば、たのしいですよね。
子どもの頃も、この時期は読書の時間が増えたような気がします。


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P1コース:森で頭を冷やす……。
ソフィーの知恵をみんなにも!


When Sophie Gets Angry- Really, Really Angry・・・

◇MOLLY BANG/作
Scholastic/刊
◇2,016 円(税込)

子どもも「かんしゃく」を起こします。そのこころの平静を取り戻すには、「頭を冷やす」のが一番。本書では主人公のソフィーが遊んでいたぬいぐるみを、妹が横取りしてけんかになり、怒りに火がつきます。怒りで文字通り「赤」くなって家を飛び出しますが、「緑」の森や「青」い海や風に癒されていきます。それがぺージごとの色の変化で、一目瞭然です。
言葉(翻訳)をあまり介さずに、英語の初級者もすじを理解しやすいでしょう。


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P2コース:ドイツの動物園の人気者は、シロクマの赤ちゃんクヌート


Knut : How One Little Polar Bear Captivated the World

◇Juliana & Isabella & Craig Hatkoff, Dr. Gerald R. Uhlich/著
Scholastic/刊
◇2,142 円(税込)

動物のあかちゃんはみんなかわいいものですが、このノンフィクションの主人公は格別。息が止まりそうなくらい愛らしい、ドイツの動物園生まれの人気者・シロクマのクヌートです。
2006年12月5日生まれのクヌートは、母クマが育児放棄したために、飼育係によって育てられました。その育つ過程が数多くの写真とテキストでつづられています。
飼育係のトーマスさんとクヌートの愛の記録にも見えて、トーマスさんがうらやましくなります。

今月のP2(じっくりコース)は、あの「クヌート」の絵本です。
しかも著者はなんと当時8歳の女の子!!
ブッククラブのメンバーも思わず歓声をあげてしまうほどかわいらしい写真のおかげで、英語アレルギーも治ってしまいそう?

巻末には、いまシロクマが置かれている、きびしい自然環境についても解説があります。
温暖化について、自分に何ができるか……考えさせられます。

「わたしたちにできること」という手引きもついていて、
「自転車と徒歩のすすめ」など、すぐに実行にうつせるアイデアも。
きょうからやろう! という気になります。

ブッククラブの洋書は、ダジャレ好きのパパと!

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パパと読みたい絵本
「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の洋書コースのご紹介です。


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P3コース:チキンくんの見た夢は、山のようなトウモロコシ
Gimme Cracked Corn & I Will Share

◇Kevin O’Malley/作
Walker & Company/刊 ◇2,142 円(税込)
「トウモロコシをちょうだい、そしたら山分けするよ」という表題。これだけで「?」とつい手に取ってしまいます。
開くとのっけから、ロケットのようなダイナミックなトウモロコシの一群や、翼をつけたブタなど、不思議な図が目に飛び込みます。
「チキン」という名のニワトリと相棒のジョージが、チキンの見た「美しい納屋にいるピンクのブタの下に、トウモロコシが山ほど埋まっている」という夢を信じて、それを探す物語。
満載のダジャレ、いくつわかるかな?

今月のP3コース(どきどきコース)は、
まさにダジャレ好きなおとうさんと読むのにぴったり! 
笑ってたのしめる絵本なんです。

「夢で見た宝をさがしに旅に出る」
「しかしその宝のありかは実は……!」
というのは、昔ばなしの王道ですが、ひと筋縄ではいかないのがこの絵本。

なにせ主人公はニワトリ!
宝はおいし~いトウモロコシ!!

ことばの使いかたもとってもゆかいなんです。
例えば、example(例)という単語は、「egg-sample」に!
(主人公がニワトリだけに、卵にかけています)
comedian(道化者)という単語は「comedi-hen」に!
(henはめんどりという意味です。)
うーん、なんともちゃめっけたっぷり。

ことばあそびがたのしいのは、万国共通なんですね。

ブッククラブ5月の洋書は、あのロングセラー!

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P2コース:『ちいさな家』と一緒に「幸せとは」を考える

The Little House
◇Virginia Lee Burton/作
Houghton Mifflin/刊
◇2,016 円(税込)

ヒロインは「ちいさな家」自身で、副題にはHer Storyとあります。長生きのヒロインと一緒に、3世代くらいの人間の歴史を見ていきます。彼女は田園に生まれたのに、周囲の環境がどんどん変わり、しまいには大都会の真ん中にぽつりと残ってしまう。大都会は、ここでぜんぜん美しいものとして描かれていません。彼女は「幸せ」なことに、また田園に帰ることになります。
都会に住みっぱなしの人間には、何が「幸せ」なんだろう……。

今回は1942年刊の、ロングセラー中のロングセラーを。
四季を感じられることの喜び、自然の美しさなど、
「便利になること」の代償がこころにしみます。

おとなになって読み返してみると、より感慨深いものがあるのではないでしょうか?

P2コース(じっくりコース)では、日本語の翻訳版が出版されているものを選んでいます。

先月、惜しくもこの世を去られた、石井桃子さん訳の『ちいさいおうち』と読みくらべてみるのもすてきですね。
原書も翻訳版も両方手元に置きたい1冊です。

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