あの「マックス」再登場!?

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
5月の洋書コースのご紹介です。


詳細説明へ
P1コース:
『かいじゅうたちのいるところ』の、マックスが再登場!?
Bears
◇Ruth Krauss/文 Maurice Sendak/絵
◇HarperCollins/刊
◇1,890 円(税込)
『The Carrot Seed』などで有名なRuth Kraussが、Phyllis Rowandの絵で1948年に出版したものを、『かいじゅうたちのいるところ』のモーリス・センダックが、新たに絵をつけました。
使われているのは、たった27語。2ページに1句程度の文章で、各句の最後の語はstairs、chairs、hairsなど、”bears”と韻を踏みます。
物語はナンセンス流―これは音読で楽しむのが一番。主人公はクマたちですが、狂言回しの少年は……、もしかしたら『かいじゅうたちのいるところ』のマックス!?

………………………………………………………………

これぞ声に出してたのしんでほしい絵本!
「Bears, Bears, Bears,・・・」「On the stairs」ではじまるこの本は、
最初から最後までみごとに韻をふんでいるのです。

「Under chairs」!「Washing hairs」!!
声を大きくちいさく、高く低くして、リズムにのって読んでいるうちに、
いつのまにか文をおぼえてしまいそう。

クマだらけの世界のなかでおいかけっこをする少年と犬の様子がユーモラスでほほえましいです。

Read Aloud!の会へようこそ!

英語絵本 1 Comment

こんにちは! 東京店・子どもの本売り場の田村です。

おでかけするのもたのしい、さわやかな季節になってきましたね。
少しだけ早起きして、開店前のクレヨンハウスにいらっしゃいませんか!?

英語の絵本を声に出してよむワークショップ、
「Read Aloud!の会」をご存知でしょうか?

毎回1冊、英語の絵本(1ページに1、2文程度)を、
内容や、絵本の中の登場人物の気持ちに合わせて、
うれしそうに、悲しそうに、大きな声で、小さな声で、ゆっくりと、早口で、
など、いろいろな声を使いわけてよみあう会です。

1冊の絵本をたっぷり時間をかけてよんでいると、
その絵本がもっともっと好きになれるんです。

講師は英語児童書ディレクターの大島英美さん。
大島さんの英語日本語自動吹き替え風レッスン(?)も魅力です。

「5歳の次男と楽しめたらと思い参加しましたが、一緒に連れてきた11歳の長男がハマッた!」
という方や、
「このために秋田から孫と娘を呼び寄せた!」
という、とってもホットなご家族も!

クレヨンハウスの「Read Aloud!の会」は、英語は初心者という方大歓迎!
勉強というよりも、絵本のこんなたのしみ方もあるんだと感じていただけたらと思います。

次回、「Read Aloud!の会」は5月25日(日)9:45~10:45です。

絵本は、こちら。

Dog 『Dog’s Noisy Day』
Emma Dodd/作
(税込1,658円)

いろんな動物の鳴き声が出てくる、カラフルでたのしい絵本。
はじめてのRead Aloud!にもぴったりです!

そして、またまたお知らせです!
「Read Aloud!の会」が大変ご好評いただいているので、
おとなの方のみでも行うことになりました!
その名も「おとな版Read Aloud!の会」

「おとな版Read Aloud!の会」は4月25日(金)19:00~20:00です。
閉店後に子どもの本売り場で行います。

今回の絵本は、世界中を旅しているかのような絵と、
穏やかでやさしい眠りにつけそうな詩がとても美しい絵本です。
眺めているだけでも素敵ですが、ぜひ声に出してたのしみませんか!

『One Grain of Sand』
Pete Seeger/作 Linda Wingerter/絵
(税込1,680円)

参加ご希望の方は、指定の絵本をクレヨンハウスでお求めください。

お申し込み、ご質問は、
クレヨンハウス東京店 子どもの本売り場(03-3406-6492)に、
どうぞお気軽にご相談くださいね!

そのほかにも、クレヨンハウスは魅力的な洋書絵本をたくさん揃えてお待ちしています。
アメリカの新刊絵本も、ほぼ時差なくフレッシュに入荷していますよ!
お取り寄せも、最短4日で可能です!
どうぞ遊びにいらしてください!
お待ちしています!!

*クレヨンハウスはいま、
「どこよりも安い洋書絵本」をテーマに、販売にこころがけています。
為替変動がはげしいですが、プライスについても、ぜひ比較してみてください。
おねがいします。

ブッククラブ 4月の洋書絵本

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
4月の洋書コースのご紹介です。

春です!こころもからだもワクワクそわそわ。
新年度のブッククラブのスタートにぴったりのみずみずしい3冊をお届けします。


詳細説明へ
P1(ようこそコース):郵便小包になって、あなたのところに飛んでいきたい


I Miss You Every Day

◇Simms Taback/作
Penguin Group USA/刊 ◇2,142 円(税込)

ヒロインの少女が住んでいるのは、アメリカ東部。その子が、遠く西部にいる誰かに「毎日会いたい」と思い、ついにあることを決行する。
……「郵便物」になって会いにいくことにしたのです。自分を包装し、箱に入れ、郵便物となって、郵便局から運び出され、飛行機に乗せられ……と、場面を追うごとに相手に近づいていきます。
『Joseph Had a Little Overcoat』の作者一流の話運びに、たのしく「乗せられ」ます。


詳細説明へ
P2(じっくりコース):虹色のゾウ、エルマーがゾウ色になったら……


ELMER

◇David McKee/作
HarperCollins/刊 ◇2,142 円(税込)

エルマーはゾウはゾウでも、いろいろ色がパッチワーク状の個性的なゾウ。色だけでなく、エルマーの存在は他のゾウを幸せにしますが、エルマー自身は幸せを感じられません。みんなと同じ色にしてみますが、エルマーがエルマーでないみたい……。持って生まれた個性は変えたりせず、「贈り物」と考えたほうがいいのでしょうか。
68年にはじめて出版された作品と知って、驚きました。まるで新作と見まがうばかりの、みずみずしさです。


詳細説明へ
P3(ドキドキコース):生まれる前から愛されていた、と知る幸せ


You Were Loved Before You Were Born

◇Eve Bunting/文
Karen Barbour/絵
Scholastic/刊 ◇2,142 円(税込)

タイトルは『あなたは生まれる前から愛されていたのよ』。生きる希望がわくことばです。親には子どもはそういうものでしょうが、なかなか口にしない。やっぱり言おうか、言ってほしいよね、と思わされます。生まれる赤ちゃんに、誕生をどんなに周囲が待ち望んだかを語って聞かせる本書。明るく洗練された色合いは、希望や幸福感があふれます。
待ちに待った赤ちゃんが、ついに……「YOU CAME!」。
簡単なフレーズから感激が伝わります。

さて、今回のP1コース『 I Miss You Every Day』は、
とってもカワイイ絵本です。
「I think about you all the time. I miss you every day.」
ということで、自分を相手に郵送しちゃう女の子のお話です。
そのストレートな言いまわしや、キュートな発想に、
ガツンとKOされてしまいました。

シムズ・タバックさんらしい小技もきいていて、
すみからすみまでたのしめます。
例えば女の子の寝室に置かれた本-
マーガレット・ワイズ・ブラウンの『Goodnight Moon』や
キーツの『The Snowy Day』などにまざって、
さりげなく自身の著作『Joseph Had a Little Overcoat』が……。
おもわずニヤリ。

大事なあのひとに会いにいきたくなる本です。
ブッククラブも毎月、会員の皆さまにこんなすてきな「郵便物」をお届けできるよう、がんばっていきたいと思います。

>ブッククラブについてはこちらから

ブッククラブ 3月の洋書絵本

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
3月の洋書コースのご紹介です。

めっきり春めいてきました。ポカポカ陽気にウキウキ気分。
「新生活」という文字をあちらこちらで見かけます。
新しいことにチャレンジするにはぴったりのこの時期!
絵本で英語をはじめてみませんか?


詳細説明へ
P1コース:木の上にトラ発見!村人は、さあどうする?


Tiger on a Tree

◇Anushka Ravishankar/文
Pulak Biswas/絵
Farrar Straus & Giroux/刊 ◇1,890 円(税込)

黒とオレンジの2色のインクをマットな白地に載せただけの、レトロなイラストが新鮮な、オリジナルはインドで出版された絵本です。遊びざかりのトラが木に登ったところを、村人たちが発見。「まさか!」と、祭りのような騒ぎになって……。ほのぼのした村人たちの様子に、「人間も捨てたもんじゃない」と思うのでは。音を意識して、大きさが変わったり、上がったり下がったり、意匠に工夫のある文字をたどれば、上手に読みこなせそうです。


詳細説明へ
P2コース: 大切なこと、それはあなたがあなたらしくいること。


The Important Book

◇Margaret Wise Brown/文
Leonard Weisgard/絵
HarperCollins/刊 ◇2,142 円(税込)

この世界にある大切なことを、淡々とした口調で語りかけ、考えさせます。作者がとても大切に思っていることは、最後にあります。「You are you」、まるで回文のようにも、呪文のようにも聞こえますが、心の支えになるフレーズです。一見すると文字が多めで難しそうですが、くり返しのおかげで、だんだんとなじみます。子どもたちには、関係代名詞や重文も複文も関係ない。大切なこと-それは詳細ではなく、本の「声」を聞くことでしょう。


詳細説明へ
P3コース:エマ・リーのはじめてのティーパーティー、わたしも「レディ」よ!


Emma Lea’s First Tea Party

◇Babette Donaldson/文
Jerianne Van Dijk/絵
Blue Gate Books/刊 ◇2,142 円(税込)

めずらしく、コーヒーではなく紅茶好きのアメリカ人一家を描いた、一杯の甘いミルクティーのような味わいの物語です。ヒロイン、エマ・リーが、祖母の誕生日を祝う恒例の女性だけのお茶会にはじめて参加することになり、「レディ」として認められたと思いきや……。少女が「大人の女性」にあこがれ、背伸びをする姿に、読者はなつかしさを感じるでしょう。また特筆すべきは、祖母とはひと味ちがう祖父の愛。これがまた、あたたかく甘いなつかしさでいっぱいです。

さて、今回のP3コース『Emma Lea’s First Tea Party 』は、
なかなか長文の絵本です。
文章量が多いと、ウッ!とひるんでしまうわたしですが、
意を決して、読みはじめてみると、「あらあら、とってもいい話」。
ひきこまれて一気に読んでしまいました。

背伸びしたい年ごろの女の子の微妙な気持ちや、
祖母や祖父の孫への愛がていねいに描かれていて、
ほんのりあたたかい気持ちになれます。

作者はお茶のスペシャリストとしての認定も持っているかたなので、
「ティーパーティー」の描写も本格的で、たのしめます。
おいしい紅茶をいれて、ほっとしたくなりますよ。

ブッククラブ 2月の洋書絵本

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
2月の洋書コースのご紹介です。

まだまだ寒くて外に出るのもおっくうなこのごろ。
部屋のなかでぬくぬくしながら春を待ち、
辞書をひきひき、洋書絵本をたのしんでみるのも、
なかなかオツな過ごしかたかもしれません。


詳細説明へ
P1: 即興演奏(ビーバップ)をたのしむ虫たち
Beetle Bop

◇Denise Fleming /作
Harcourt Childrens Books/刊 ◇2,016 円(税込)
タイトルの直訳は「甲虫(beetle)の即興演奏(bop)」で、ジャズのビーバップ(bebop)にかけたものでしょう。色や形、棲んでいるところもつくる音も様々な甲虫たちが、まるでジャズの楽譜の音符のように、画面をダイナミックに躍動します。
テキストは幼児向けに最小限に抑えたものですが、その活字も虫たちとコラボレートします。
色や模様が変わるだけでなく、飛び込み旋回し、光ったり震えたり。生の喜びが、文字通り飛び跳ねます。
コルディコット大賞に輝いた本書は、「わたしたちは、いつだって何もないところから何かしら創り出すことができる」という「クリエーター魂」を、見せてくれる1冊。主人公の古くなったオーバーが上着に、ベスト、マフラー……へと、次々に再利用されていくさまを、簡単なしかけで見ていきます。お金で何でも買える時代にそれが許される国に生きているからこそ、呼び覚ましておきたい「魂」かもしれません。
舞台がユダヤ系の人々の村なので、ユダヤ文化を知るきっかけにもなるでしょう。
笑みをなくしたトラがそれを探し歩き、ついに見つける。幸せでさえいれば、笑みはこぼれるものだと知る物語です。とはいえ、それはこのトラのオーガスタスの話で、読者の幸せ探しの直接の答えにはなりません。トラの幸せは、自然と戯れることでもたらされるのでしょうが……。子どもたちには、自分で探す時間がまだあるのがありがたい。
躍動感あふれる筆使いが、とても個性的。印象的な黒とだいだい色のコントラストとあいまって、のびやかな気分になります。

P2(じっくりコース)はロングセラー中心の選書です。
日本語の翻訳絵本が出版されているものを選んでいるので、
「じっくり」読みくらべもできます。

さて、今回のP2コース『Joseph Had a Little Overcoat』(和書は『ヨセフのだいじなコート』)は、
「エコ」への関心がますます高まるいま、「リサイクルってすてき!」と思える1冊。

ヨセフのコートがいろいろなものにつくりかえられていく様子を見るのもたのしいし、
そのほかにも小技がもりだくさん!
ヨセフの部屋の壁にかけられた額ぶち、床に置かれた手紙など、
ページのそこここに、ためになる名言やユーモアがちりばめられています。
文章が短いので、英語が苦手なひとにもオススメ。

23人の絵本作家たちから、未来のアーティストたちへのおくりもの

英語絵本, クレヨンハウス出版の新刊 No Comments

今回はあたらしい洋書絵本の中から、とびきり豪華な1冊をご紹介します。

『ARTIST to artist:23 Major Illustrators Talk to Children about Their Art』
Philomel/刊
3,780円(税込)

この本は、アメリカにあるエリック・カール絵本美術館に作品が所蔵されている
23人の絵本作家たちが、彼ら自身のことや、彼らのアートについて、
子どもたちに向けて語るという、いままでありそうでなかった内容です。

作家は、安野光雅、レオ・レオニ(Leo Lionni)、クエンティン・ブレイク(Quentin Blake)、トミー・デ・パオラ(Tomie dePaola)、オールズバーグ(Chris Van Allsburg)、エリック・カール(Eric Carle)・・・などそうそうたる面々。

さらに23人それぞれの作家による自画像のページが折込みになっており、
それを開くと作家たちの仕事場やデッサン、子どもの頃に描いた絵、初期の作品などの写真が。

ロバート・サブダ(Robert Sabuda)の自画像はポップアップのロケットに自身が乗っているものだったり、
センダック(Maurice Sendak)の場合はあの「かいじゅうたち」と自身が一緒にいる絵だったりと、どのページも作家の個性が輝いています!

英語の文章ですが、子どもたちに向けて語るという設定で、
難しい単語はあまりないようです。
英語も絵本も勉強中!の私には一石二鳥!

絵本作家たちによる未来のアーティストたちへのあたたかいメッセージを、
また、すばらしい自画像を、ぜひゆっくりと堪能してみてください!

ブッククラブ 1月の洋書絵本

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
1月の洋書コースのご紹介です。

新年さいしょの洋書ということで、よみごたえのある3冊が選ばれました!
わたしも今年こそはもうすこし英語ができるようになるといいなぁと
決意新たに、絵本をめくっています。

詳細説明へ P1コース:もし『もしもねずみにクッキーをあげると』シリーズが1冊にまとまったら……、という夢が実現!


Mouse Cookies & More : A Treasury

◇Laura Joffe Numeroff/文 Felicia Bond/絵
◇Harpercollins Childrens Books/刊 2006年/初
◇3,150 円(税込)

『If You Give a Mouse a Cookie』はロングセラーになって子どもたちに読み継がれています。
本書は同タイトルとその続編If You…シリーズ3冊とで、合計4冊分まるまる入ったうえ、
それぞれに登場するおやつのレシピと8曲の歌、9つの「おたのしみ」に、CDまでついた豪華版です。
ふとしたことで、ネズミに(ブタに/ヘラジカに)おかしをあげたら……。
子どもの大好きなファンタジーが描かれています。

詳細説明へ P2コース:プロヴェンセンの名作


The Year at Maple Hill Farm

◇Alice & Martin Provensen/作
◇Simon & Schuster /刊
◇1,008 円(税込)

農場の1年を描いたAlice & Martin Provensenの『The Year at Maple Hill Farm』。自然を見直した70年代の香りがします。
時代を経ても残り、新しい読者を得ている本にはそのワケがあると納得する1冊です。

詳細説明へ P2コース:D.フリーマンの名作


Corduroy

◇Don Freeman/作
◇Penguin USA/刊
◇882 円(税込)

時代を経ても残り、新しい読者を得ている本にはそのワケがあると納得する1冊です。
コーデュロイは1968年生まれのクマ。本書が初出のオリジナルですが、78年に亡くなった原作者のあとも別の作家たちが新作を描き継いでいる「現役」でもあります。
「かわいらしさ」の元型のようなものを、このクマが体現しています。
無垢さ、不完全さ、楽天的さなどを合わせ持ったコーデュロイのことを、つい抱きしめたくなってしまいます。

詳細説明へ P3コース:アリス・ウォーカーから「世界中の孫たち」への贈り物


Why War Is Never a Good Idea

◇Alice Walker/文 Stefano Vitale/絵
◇HarperCollins Childrens Books/刊
◇2,142 円(税込)

「戦争はなぜいつも(地球全体にとって)悪い選択なのか」という疑問がそのままタイトルで、その答えの数々が本の内容です。
美しく、かけがえのない日々の生活や、人類の築いてきたものの大切さが、絵と言葉でうたわれます。
それらが冒されるのが戦争。一瞬にしてか、じわじわとか。
どちらでもいいことはひとつだってなかったし、これからもない。
平和で淡々とした日常は平面で、戦争が襲うと立体的コラージュになるイラストは鮮やかです。

今回のP3コース『Why War Is Never a Good Idea』は、
「LOVE&PEACE」を願いつづけるクレヨンハウスらしい選書になりました。
「戦争はなぜいつも悪い選択なのか」
―みなさんにもぜひ考えてもらいたいテーマです。

ブッククラブが選んだ、クリスマスの洋書

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の洋書コースのご紹介です。

2007年最後の月、そしてクリスマスの月ということで、
いつも以上に力を入れて、選書しています!
3冊の表紙を見ただけでも、「ちょっと手元に置いてみたいな~・・・」
「おうちにあったらすてきかも・・・!」と思っていただけるんではないでしょうか?

◆P1(ようこそコース):
『Goodnight Moon 123』
Margaret Wise Brown/原著
Clement Hurd/絵 
Harpercollins Childrens Books/刊
2,321円(税込)
ハードカバー
●『おやすみなさい おつきさま』の原書から生まれた、数の本。
オリジナル『Goodnight Moon』の絵から、ウサギや風船などいろいろな要素を抽出、
数を1から順々に数える本に再構成した姉妹本で、新刊です。
絵本のなかの子ウサギといっしょに、人間の子どもたちもぐっすり眠れそうです。
◆P2(じっくりコース):
『The Little Match Girl』
Hans Christian Andersen/文
Kveta Pacovska/絵
Putnam Pub Group/刊
2,594円(税込)
ハードカバー
●アンデルセンに見せてあげたい、アバンギャルドな『マッチ売りの少女』
原作は「古典」でも本書はスタイリッシュな前衛で、原作者は目を丸くしそうです。
事切れる直前に少女が見たイメージを再現した数ページは圧巻です。
◆P3(どきどきコース):
『The Wall:Growing Up Behind the Iron Curtain』
Peter Sis/作
Farrar Straus & Giroux/刊
2,457円(税込)
ハードカバー
●「鉄のカーテン」の向こうで過ごした絵本作家の子ども時代
旧チェコスロバキアに生まれ、自由を求めてアメリカに移住するまでの故国での日々を、個人史と自国史を平行して描いた、壮大な絵本です。
「自由な環境で絵を描きたい」という作家の魂の叫びが聞こえるようです。

P3(どきどきコース)は新着洋書をお届けするコースですが、
いつも選書に1番悩むコースでもあります。

今回お届けする『The Wall』は、自由のすばらしさが伝わってくる一冊です。
共産主義国チェコスロバキアに生まれ、
多くの弾圧のなかで自由に絵を描けなかった苦しみを表すかのように、
グレーと赤を主体とした色みで展開していくこの本。
そこへ突如として現れる色鮮やかなビートルズ!!
自由へのあこがれがぎゅっとつまっています。

他にもBeach Boys、The Rolling Stones 、Elvis、The Who
なども紹介されているので、音楽好きな方にもぜひ読んでもらいたい一冊です。

洋書『NOAH’S ARK』/LISBETH ZWERGER(ツヴェルガー)

英語絵本, 絵本作家さん No Comments

その繊細で幻想的な色合いで、多くの読者を魅了するリスベート・ツヴェルガーさん。
『A CHRISTMAS CAROL』や、『ALICE IN WONDERLAND』など、

A CHRISTMAS CAROL 『A CHRISTMAS CAROL』(クリスマス・キャロル)
Charles Dickens/文
Lisbeth Zwerger/絵
North-South Books/刊
2,730円(税込)
ハードカバー
ALICE IN WONDERLAND 『ALICE IN WONDERLAND』(不思議の国のアリス)
Lewis Carroll/文
Lisbeth Zwerger/絵
minedition/刊
3,413円(税込)
ハードカバー

これらの本はクリスマスのプレゼントに贈るのに本当にぴったりだなぁ思うのですが、

スタッフのあいだでは、こちらの絵本もとても人気があって、
素敵だなぁと感じていますので、どうぞご紹介させてくださいね!

NOAH'S ARK 『NOAH’S ARK』(ノアの方舟)
HEINZ JANISCH/文
LISBETH ZWERGER/絵
North-South Books/刊
2,321円(税込)
ハードカバー

この絵本は、「ノアの方舟」にツヴェルガーさんが絵をつけたものなんです。

ツヴェルガーさん独特の、まるで動き出しそうな動物たち。
静かに、だけど迫力満点に進行する、ノアの方舟の物語。

間合いというか、余白というか、その広々とした感じがなんとも魅力的で、
なんどもページをめくってしまいます。(動物たちが舟に乗り込むシーンや、大雨に水没した街の様子など、見所たっぷりなシーンがあまりも多いのです)

それにしてもツヴェルガーさんが描く動物たちは、なんでこんなにも綺麗で、いきいきとしているのでしょうか。
こころに響く美しさだなぁと思います。

本当に宝物のような絵本ですよ!!

『Hug Book and Toy Gift Set』入荷しました!!

英語絵本 No Comments
『ぎゅっ』
ジェズ・オールバラ/作
徳間書店/刊 1,470円(税込)

発売以来、そのあたたかさが読者を魅了し大人気の『ぎゅっ』。

クレヨンハウスの店頭でもブッククラブでも、とても好評で
「子どもと読むたびに一緒にぎゅっとするんですよ」
なんてお便りをいただくこともしばしばです。

その『ぎゅっ』の洋書ボードブックと、主人公「ジョジョ」の人形がセットになった、
なんともうれしいギフトボックスがあるのはご存知でしたでしょうか?

ながらく品切れとなっていたのですが、
このたび再入荷しましたのでおしらせいたします。

『ぎゅっ』をすでに読んでいている子にも
まだ読んでいない子にも、プレゼントにぴったりですよ!

『Hug Book and Toy Gift Set』
JEZ ALBOOUGH/作
CANDLEWICK PRESS/刊
1,775円(税込)

« Previous Entries Next Entries »