2014/5/12 月曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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市居みかさん
いちい・みか
『ヘリオさんとふしぎななべ』2001年/アリス館
*現在お取り扱いできない本ですが、
特別に市居さんのサイン入りで数量限定で販売いたします。
●デビュー作の思い出
初めての絵本の出版は、展覧会で、勝手に作っていたダミー本のような絵本を見た編集者の山口さんが声をかけてくれたのがきっかけです。 でも、絵本の「え」の字も知らなかった私。 絵本の基本を、その時にいろいろと教えてもらいました。
最初のお話では、主人公が不思議な世界に行きっぱなしだったのですが、山口さんに「行ったきりでは子どもたちはもう読んでくれません。行って帰ってくると、また行きたくなって読みたくなる。何度も読んでくれますよ。帰ってくるお話にしましょう」と言われ、「なるほど!」と思い、そこから不思議な世界から脱出するお話を、新たに考えました。
「不思議な世界に行きたいなぁ」といつも思っていた子ども時代の自分に読ませたい、と思って作った絵本です。 残念ながら絶版になってしまったのですが、やっぱり、いろいろな思いが一番こもった絵本です。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
最初のとっつきが難しいですよね。何をどう始めたらいいのか、どこへもって行ったらいいのか……。でも、「その時」が来るまで、自分の作りたい絵本を、とにかくどんどん作っておいてください。子どもの頃の感覚を思い出すのも、いいヒントになると思います。
絵本ができたら、周りの人にまず見てもらって、読む人の表情や感想をよく見て聞いてください。そして、「その時」がきたら、見せるべき人に見てもらい、発表し、応募する、ということをしてみてください。
●市居みかさんのページ
ホームページ http://ichiipk.exblog.jp/
フェイスブック https://www.facebook.com/mika.ichii
ツイッター https://twitter.com/ichiipk
●市居みかさんの最新作
『まだだよ まだだよ』
村上しいこ/文
講談社/刊
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2014/5/9 金曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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こしだミカさん
こしだ・みか
『アリのさんぽ』
2005年/架空社
●デビュー作の思い出
もともと絵を描いていたのですが、どうしたら絵本になるのか暫くわかりませんでした。お話を作り、ラフを描いて、企画が通ったら本番の絵を描くという順序で考えるのが難しく感じられ、立ち往生していたのです。
ある時「描きたい生きものをとにかく描こう」と思いました。
描いた絵を見て、そこから出てきた言葉で『アリのさんぽ』が生まれました。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
ページを開けられるまで、じっとそこに居てくれる絵本。
こちらの気分でササッとページをめくっても、ゆっくりゆっくり眺めても、ちゃんと世界を見せてくれる絵本。
絵と言葉でシンプルにストレートに伝わってくる世界に、私自身はずっとドキドキわくわくしています。
本作りは一筋縄ではゆきませんが、悩むところも含めて面白い世界だと思います。
●こしだミカさんのページ
オフィシャルサイト http://www.damica.net
フェイスブック https://www.facebook.com/mika.koshida.9
●こしだミカさんの最新作
『ねぬ』
架空社/刊
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2014/5/9 金曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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長野ヒデ子さん
ながの・ひでこ
『とうさんかあさん』
1976年/葦書房 → 2000年/石風社
●デビュー作の思い出
私が福岡・太宰府に住んでいた子育て時代、もう40年近く前のこと。
松谷みよ子さんの講演を聞き、「むかしばなしや民話は子どもに生きる力を伝える。ぜひ語ってあげなさい。でも語れない人はがっかりしなくていいですよ。自分の子どもの頃に話をして、それが現代の民話ですよ」と言われました。「ふーんそうなんだ」と。
そんな時、1年生に入学した息子が「1年3組・ながの まさふみ」と言われたことが殊のほか嬉しかったようで「おとうさんは1年のとき何組?」「おかあさんは?」と何度も聞くのです。聞いて知っていても、何度も聞くのですよ。お風呂の中で、電車の中でとか。
もうこれは親子のすばらしいコミニケーションの一つなんだと、なんとなく絵本もどきにしました。当時、私は文庫活動をやっていたので、市販の本と一緒に子どもたちの大好きな絵本の仲間入り。それが評判になり、長野さんちにおもしろい絵本があると、当時、葦書房の編集者だった福元満治さんが我が家に訪ねてこられ「おもしろい、出版したい」と言われたのです。
「何組? と聞くだけの我が家だけの絵本なのに、コレを出版? 売れないですよ」
「いえ、何かわからないが面白い。この“何かわからないけど面白い”が大事と思う」と言われたのです。
それで出版されてみると、話題を呼びました。神沢利子先生は「絵本の原点の大事なものが全てつまってある」といってくださり、書評もいっぱい出ておどろきました。
絵本は、画家がいて作家がいても、本にはなりません。 どんな編集者に出会うかで本の出来が違います。
私は最初に素晴らしい編集者に出会い、たくさんのことを教えていただき、育てていただきました。
編集者との出会いが大事と思いました。
福元さんは実に素晴らしい出版美学をお持ちで、なぜ本を出すという根っこのところの出版美学のことです。
本のデザインではありません。この1冊が、私の創作活動につながろうとは思いもしませんでした。
その後、福元さんは石風社をたった一人で起こされ、この本も、石風社刊になりました。福元さんは九州の地方にありながら、ペシャワール会の中村哲さんはじめ、とてもいい本を出し続け、出版文化を支えられています。
最初にいい編集者に出会ったことは本当によかったです。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
いまの時代に出版されるということは、本当に至難のワザ。
でも誰にでも可能性があり、作家になることは案外とても簡単でもあり、実は大変難しいことでもあるのです。
でもそれを承知で、作家を目指して生きているなんて感動させられます。
そんななかで、あなたの本が出版され、作家になられたら、本当にすばらしい!!
だって絵本や児童文学は、赤ちゃんから大人までが読める本の中でも一番すばらしいものだからです。むつかしい事を、わかりやすく、誰にでもわかる言葉で、楽しく、それでいて奥が深い本でなければならず、本の中の本だからです。
でも作家になろうがなるまいが、出版されようがされまいが、生きることそのものが1冊の絵本であり、作品です。
きちんと丁寧にささやかに、あせらず、のんびりと、失敗もしながらも、しっかり生きてゆくことが、すばらしい創作だと思います。
これが創作につながるのではないかと。それこそ実にすばらしいこと。
自然の営みに目を見張り、しっかり見つめると原発なんていらない! と、自然と思いますものね。
そのように自然と手に入るものと思います。
日々の生活の中で、何気ないものの中から、輝くものを生み出す。
これぞ誰にもできる道で、作家になれる道かなあと。
わたしも実は何も出来てないので……私にも、どうぞいろいろ教えてくださいね。
●長野ヒデ子さんのページ
ホームページ http://www.taikosan.com/works.html
●長野ヒデ子さんの最新作
『やぎや』
スズキコージ/絵
すずき出版/刊
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2014/5/9 金曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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石井聖岳さん
いしい・きよたか
『つれたつれた』
内田麟太郎/文
2000年/解放出版社
●デビュー作の思い出
全て描き終わった時は放心状態で、絵本が出版されても
嬉しいという気持ちが湧いてこなかった。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
お互い頑張りましょう。
●石井聖岳さんのページ
ホームページ http://ishikoro.jp
●石井聖岳さんの最新作
『ふね』 『ききゅう』
ゴブリン書房/刊
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2014/5/8 木曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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村上しいこさん
むらかみ・しいこ
『かめきちのおまかせ自由研究』
長谷川義史/絵
2003年/岩崎書店
●デビュー作の思い出
20枚以上の原稿を書いたことがなかったので、マス目を埋めるのが大変でした。
初稿のあと、「主人公の名前、1章、2章、6章を変えて下さい」と言われびっくり。
あわてて「どう変えるのですか」と聞くと、「子どもが喜ぶように」のひと言だけ。
本屋さんで、子どもが座り込んで自分の本を読んでいるのを見た時は嬉しかった。
当時の担当編集者さんとは、今でも東京へ行った時にはお会いして思い出話に花を咲かせます。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
デビュー作を持って挨拶回りをしていたとき、店長さんから言われました。
「正直、もう児童書はいらないんです。古今東西の名作が、ずらっと並んでるでしょ。
あなたの本がどの本に変わってここに並ぶと思いますか」
同じ時期「10年後に三重県に村上しいこあり! の時代が来ますよ」と言ってもらったことも大きな励みになり、あれから11年、今では多くの書店さんで取り扱っていただいています。それからもう一つ、「書き続けて下さい」とも言って頂きました。
諦めずに書き続けて下さいね。
●村上しいこさんのページ
ホームページ http://www.geocities.jp/m_shiiko/
フェイスブック https://www.facebook.com/shiiko.murakami
ツイッター https://twitter.com/m_shiiko
●村上しいこさんの最新作
『ダッシュ!』
講談社/刊
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2014/5/8 木曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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村上康成さん
むらかみ・やすなり
『ピンク、ぺっこん』
1988年/ベネッセ → 2000年/徳間書店
●デビュー作の思い出
絵本出版への憧れと焦燥との悶々とする日々に、 当時、自分の思いつくことを必死で、絵本ダミーにこしらえてみたりしていました。
しかしそれは、自分でも納得できるものではありませんでした。
そんな時あれこれ見てくれた故Y編者に、いざぼくの大好きな渓流のヤマメ釣りの話をし始めると、ぼくの目は急に、イキイキとキラキラしてくるということでした。
「ヤマメで、絵本をつくりましょうよ!」と、Yさんの一声。
このYさんの洞察のおかげで、堰を切ったように、ヤマメのピンクのシリーズが生まれてきたのでした。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
やはり、絵を描くことは、何をさしおいても好きであって欲しいです。
絵を描くことへの衝動に駆られる感動や思考に満ち溢れさせていて欲しいです。
そして、絵本の展開や構成の魅力に、ときめいてほしいです。
●村上康成さんのページ
村上康成美術館 http://www.murakami-museum.co.jp/
●村上康成さんの最新作
『おじさんとすべりだい』
谷口國博/作
ひさかたチャイルド/刊
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2014/5/8 木曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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tupera tuperaさん
ツペラ・ツペラ
『木がずらり』
最初は自費出版 → 2005年/PIEBOOKS → 2011年/ブロンズ新社
●デビュー作の思い出
ジャバラ絵本「木がずらり」は、当時住んでいた場所が見晴らしがよく大きな木がたくさんある場所で、その風景を眺めていてアイデアを思いつきました。
雑貨制作をメインに活動していた初期は、手作りをした商品をお店に直接卸して販売していました。絵本も同じように自分達で作って販売しようという流れが自然にあり、自費出版にしました。
せっかく作るのなら、まずは本作りを全て自分達で体感して学びたいという気持ちも強かったと思います。100万円の予算をかけ、印刷屋さん、製本屋さんに何度も足を運び、現場の方からたくさんのことを学びました。
また、その後の流通でも、販売してもらったお店の方や買ってくれた人からの感想などを直接聞く事ができたことが、とても励みになりました。
この本に関る全ての人とじっくりと向き合って作品を作る事ができた事が一番の思い出で、自分達の絵本作りの原点になっていると思います。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
作る時は自分らしく楽しく。
作品が出来上がったら、気の合う人と目一杯分かち合う。
気に入ってくれた人を大切にする。
自分達が大事に思うことです。
●tupera tuperaさんのページ
ホームページ http://www.tupera-tupera.com/
フェイスブック http://www.facebook.com/officialtuperatupera
ツイッター https://twitter.com/tuperatupera
●tupera tuperaさんの最新作
『おめんワークボックス』
コクヨS&T/刊
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2014/5/8 木曜日
長谷川: 編集部
絵本つれづれ, クレヨンハウス出版の絵本
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みなさま、こんにちは。
編集部の長谷川です。
ゴールデン・ウィークはいかがお過ごしでしたか。
クレヨンハウスでは上野の森親子フェスタに出展し、
おおぜいの方にお越しいただきました。
ありがとうございました!
さて、上野と言えば、動物園!
動物園と言えば、この方でしょう!
人気絵本作家・あべ弘士さんが
はじめて翻訳した絵本が登場です!
『ぺっこぺこヒグマ』
ニック・ブランド/作
あべ弘士/訳
定価:1,620円(税込)
朝から、釣りをしていた
おなかぺっこぺこのヒグマが
ようやく釣り上げたのは、
シロクマの乗った氷!
両手いっぱい、魚を抱えたシロクマは、
ひと休みするところを一緒に探してくれたら、
魚をあげる、とヒグマに言いますが……。
ヒグマは魚を食べられるでしょうか!?
あべ弘士さんがヒグマになりきって訳した本書、
動物園のクマを見る目も変わるかもしれません!?
ぜひお手にとって、ご覧くださいね!
そして、あべ弘士さんの好評既刊、
こちらももう一度読みたくなるかも……?
『あべ弘士どうぶつ友情辞典』
あべ弘士/著
定価:1,728円(税込)
あべさんの「どうぶつ交友録」。
しみじみと「ひと」が好きになり、
元気が出てきます。
2014/5/7 水曜日
土井: 編集部
月刊クーヨン, 絵本つれづれ
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みなさん、こんにちは。編集部の土井です。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
[月刊クーヨン]6月号、発売しました!
今年度からはじまった連載「絵本のかぞく」。
6月号のテーマは、6月の父の日に合わせて「おとうさん」を選びました。
その中で紹介した『すきですゴリラ』はわたしのお気に入りの作品です。
主人公のハナはゴリラが大好き。
でも、本物のゴリラを見たことがありません。
おとうさんはいつも忙しくて、ハナを動物園に連れいていく暇がないのです。
そんなハナの誕生日の前夜、ゴリラの人形が本物のゴリラに変身!
大好きなゴリラがハナにしてくれたこととは……?
忙しいおとうさんの本当の気持ちが、伝わってくるような絵本です。
いたずら好きなおとうさん、がんばりやなおとうさん……
ほかにもいろいろなおとうさんが登場します。
ぜひ[月刊クーヨン]6月号をチェックしてみてくださいね。
『すきですゴリラ』
アントニー・ブラウン/作・絵
山下明生/訳
あかね書房/刊
1,512円(税込)