2010/2/15 月曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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まだまだ本当に寒い毎日ですが、
暦のうえではもう春。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚で、
日本でも人気の高い洋書絵本をお届けする「P2:じっくりコース」。
この2月は、ペールグリーンの表紙が春らしい
「The Empty Pot」をお届けします。
★正直者は報われることを、中国の故事仕立ての物語で語る★
あるとき、皇帝が子どもたちに
花のコンテスト参加を呼びかけました。
集まった子たちに一粒の種を与え、
いちばん立派な花を咲かせた者を跡継ぎにすると言います。
主人公の少年は、いつもは花を育てることに長けていると評判で
自負もあったのですが、この種は芽さえ出しませんでした。
でも正直に空っぽの鉢を差し出した少年に、
皇帝は文字通り驚きの「種明かし」を……。
アメリカ人である作者Demiが、中国人の夫から聞いた民話の再話が
この「The Empty Pot」だということです。
中国の陶磁器の絵柄を思わせるイラストに、
アルファベットの文字の組み合わせが
なんともエキゾチックな印象を受ける1冊です。
2010/1/19 火曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
1月の洋書「P2:じっくりコース」をご紹介します。
★どろぼうは、盗んだお金でいったい何を★
3人のどろぼうは馬車を襲いお金を盗んでいましたが、
あるとき襲った馬車に金目のものはなく、
乗っていた少女を連れ帰ります。
その少女にお金の使い道を問われたときから、
どろぼうたちはある不思議なことをはじめます……。
黒ずくめのマントと帽子に身を包み、わずかに目だけをのぞかせ、
見るからに恐ろしそうな武器を持ったどろぼう3人組。
でも、なぜか怖さを感じないのは、
実は彼らには欲がなかったからなのでしょうか。
あふれる技量と、デザイナーとしての洗練を感じずにはいられない作品です。
国際アンデルセン賞受賞者というのもうなずけます。
大胆に青と黒、そして空間を配した構図は、
欧州の森を感じさせつつ、なぜか日本的。
とても惹かれます。
表紙は、タイトルロゴまでも洗練されていて、
お部屋に飾っておくだけでもインテリアのアクセントになりそうです。
まもなく大寒。1年のなかでいちばん寒い時期ですね。
どうか風邪などひかないように気をつけてお過ごしくださいね。
2010/1/18 月曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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お知らせが遅くなりましたが、ブッククラブで
昨年の7月にP1コースでお届けした「The Odd Egg」が、
2009年度ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞を受賞しました!!
ちなみに、同賞を国内作家の酒井駒子さんも受賞されています。
>>酒井駒子さんの絵本はこちら
日本人作家の絵本が英訳され、海外でも高く評価されることは、
なんだかうれしくもあり誇らしい気持ちになります。
ご興味がある方は、ぜひ下記のホームページをご覧ください。
http://www.nytimes.com/gift-guide/holiday-2009/20091108_best-illustrated_gg/list.html
受賞作品はすべてクレヨンハウスでお取り寄せが可能ですので、
どうぞお気軽にお問合せください。
●クレヨンハウス東京店/子どもの本売場 TEL 03-3406-6492
それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
1月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
★かわいい孫ブタにおばあさんが用意した最高のあそびとは……★
|
P1:ようこそコース
◆『Piglet and Granny』
Margaret Wild/文
Stephen Michael King/絵
Harry N Abrams Inc/刊
1,730円(税込) |
オーストラリアで定評のある絵本作家たちによる本書は、
子ブタとそのおばあさんの情愛を描いたもの。
ペンと水彩で描かれた子ブタは、
まさに食べてしまいたいほどかわいらしく、
数あるブタを主人公にした本のなかでも群をぬく魅力です。
ある日、おばあさんブタが教えてくれた、
いろいろなあそびをしながらおばあさんの到着を待つ子ブタ。
待ちに待って現れたおばあさんは、
ある最高のあそびを用意していてくれていました。
そのあそびとは……。
★世界でいちばん、自然の尊さを知っているクマのお話★
両手でギュッと抱きしめる動作を、
英語で“bear hug”と言いますが、
本書は文字通り“ハグするクマ”の物語です。
このクマはハグするのが大好きで、その対象を選びません。
ちいさな小鳥から大きなトナカイ、
くさいスカンクからおそろしいヘビまで何でも。
なかでも、とりわけ好きなのが木でした。
ところがある日、木こりが木を切り倒す場面に出くわします。
この木こりにだけは抱擁する気持ちが起こらず、
代わりに歯を剥き出したクマでしたが……。
子どもにとってはユーモアたっぷりの絵本ですが、
大人には作者の強いメッセージが伝わる一冊です。
2009/12/18 金曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
12月の洋書「P2:じっくりコース」をご紹介します。
今月は、ピーターラビットのデラックスギフトセットをお届けします。
赤とゴールドのケースに入った本当に豪華な絵本セットです。
あまりにきれいなので、友だちにプレゼントするつもりが、
気がついたら自分の手元に置いていた……なんてことになりかねません!!
★ピーターラビットと仲間たちの4冊セット、聖夜や新年の贈りものに★
ピーターラビットの23話ある物語から
1. Peter Rabbit
3. Gloucester
4. Benjamin Bunny
9. Jemima Paddle-Duck
の4作を選び、金色の表紙でドレスアップしたセットです。
ピーターのいとこという設定のベンジャミンも、
作者が一緒に暮らしていたウサギだったとか。
1話で気になるのが、かかしに着せられてしまったピーターの水色の上着。
それはこのベンジャミンの4話を読むと、どうなったが判明します。
3話のGloucesterはいまの季節にぴったりなクリスマスのお話。
貧しいグロースターの仕たて屋に訪れる、驚きの奇跡にこころが暖かくなります。
>>ピーターラビットシリーズのほかのお話はこちらから(eショップへ)
今年もあと2週間ですね。
すてきなクリスマスと、よい新年を!!
2009/12/17 木曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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今年も残りわずかとなりました。
みなさんにとって2009年はどのような1年でしたか?
クレヨンハウス東京店では12月より、
モーリス・センダックとシェル・シルヴァスタインの
洋書企画展を開催しています。
センダックといえば1月公開予定の映画
『Where the Wild Things Are』(かいじゅうたちのいるところ)もたのしみですね。
映画公開前に、ぜひセンダックの絵本の世界も覗きにきてくださいね!
>>絵本はこちら(eショップへ)
>『Where the Wild Things Are』
>『かいじゅうたちのいるところ』
それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
12月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
★4人の子どもたちが何かを探しています。4倍たのしい4冊セット!★
幼児向けの絵本ですが、意外にもお役立ちフレーズが満載で、
英語の入門書にもピッタリです。
本書は、4人の幼児がそれぞれ身近なひとと交流する場面を描いた4冊組。
フラップと呼ばれるふたがついた簡単なしかけが、子どもをあきさせません。
おとうさんとは大工仕事に必要なものを、
遠くからやって来たおばあさんとは、お土産を探します。
おじいさんとはピザをつくり、おかあさんとはかくれんぼ。
それぞれ「どこかな?」と親子で探しながら、
ページをめくると、よりいっそうたのしめますよ。
★『リサとガスパール』の画家による、詩情あふれるクリスマスがここに★
詩情あふれる文に油絵タッチのイラストによる本作は、
これまで『Close Your Eyes』など名作を生んだコンビによるもの。
画家のゲオルグ・ハレンスレーベンさんは
『リサとガスパール』シリーズでも人気です。
クリスマス前日の、子どもたちを取り巻く華やいだ空気と、
何かが起こりそうだと動物たちだけが察知している神秘的な空気が、
場面を変えながら交互に描かれていきます。
そして、ついに迎えたクリスマスの朝。
子どもたちが見つけたのは……。
クリスマスに贈る一冊としてもおすすめです。
みなさんもすてきなクリスマスをお過ごしくださいね!
2009/11/19 木曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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11月も中旬になると街中がクリスマス一色となり、
こころが浮き立つのは大人も子どもも一緒ですよね。
クレヨンハウスでも毎年、スタッフ全員で、
クリスマスの飾り付けの準備をします。
今年は1階の玄関前と外階段の近くに、
大きなクリスマスツリーを飾りました。
お店へいらっしゃる際にはぜひご覧になってくださいね!
それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
11月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
まずは「P1:ようこそコース」。
今月は2冊のお届けです。
★ダニーの誕生会に、あの恐竜が招かれた!★
アメリカで1958年に第1作が出版されて以来、
50年余り読み継がれてきたシリーズです。
CD付きの本作では、
ダニーが友だちである恐竜を誕生会に招き、たのしく過ごします。
会のクライマックス、ケーキを前にして、
あやうく恐竜がそのまま食べ出しそうになり……。
恐竜のおおらかな性格とつぶらな瞳に、
自然と顔がほころんでしまいます。
★「困ったちゃん」のウサギさんが繰り広げる痛快ストーリー★
版画によるイラストの迫力とマットな色合いが抜群の本作は、
コルディコット大賞受賞の名作。
高い木に引っ掛かったネズミくんの飛行機をとってあげようと、
友だちのウサギさんが駆けまわる、愉快でたのしい絵本です。
トラブルメーカーだけど、なぜか憎めないウサギさんから目が離せません!
文字がほとんどない作品で、絵が多くを語っているので、
子どもがはじめてであう英語絵本としてもおすすめです。
★水兵さんの服を着て、模型の船を下ろすと、ぼくの船旅がはじまる!★
先月に続き、今月も名作家の最新作をお届けします!
本書は、水兵さんになって海に出る空想あそびをした作者自身の、
幼少時の思い出に題材を取り、1人称で語られる物語です。
恐ろしい風体の海賊が、あわてて落として行った宝探しの地図を拾ったぼく。
「さあ! 宝探しに!」というときに、刺すような視線を感じます。
果たしてそれはどこから?
芸術性の高いシュルヴィッツの絵本は、
ファンならずとも、ぜひ手もとにおいて置きたい一冊です。
2009/11/17 火曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
11月の洋書「P2:じっくりコース」をご紹介します。
今月は、久しぶりにお得なペーパーバック版2冊でのお届けです。
どちらも読みごたえのあるボリュームですので、
何かあたたかい飲みものでも用意して、ゆっくりたのしんでくださいね。
1冊目は、『くまのコールテンくん』で有名なドン・フリーマンの作品です。
★隠れた名作でサンフランシスコを鳥瞰!★
『Corduroy』(翻訳版『くまのコールテンくん』)とは
またちがったスケッチや物語のうまさに惚れ惚れする、
コルディコット・オナー受賞作です。
サンフランシスコに住むハトのシドは、
なぜか文字看板のBの字のところで、メスとつがい卵をあたためはじめます。
ところがある日、その巣をのせたまま看板が外され……。
Bとともに消えた家族を捜すシドに、読者は、はらはらどきどきさせられます。
色鉛筆の色みが、とてもきれいな絵本です。
サンフランシスコの街並みをハト目線でたのしめます。
読み終えた後、アルファベットを順に思い浮かべてみましたが
やはり”B”で納得しました。
ちなみに、翻訳版『とんでとんでサンフランシスコ』は、
ブッククラブ・絵本の本棚「R:大人のための絵本コース」の
今年のコース本に選書されています。
続いて、もう1冊は『ピッツァぼうや』や『ロバのシルベスターとまほうのこいし』
などユーモアたっぷりの作風が人気のウィリアム・スタイグの作品です。
★ぶたの少女とほねの不思議ですてきな友情の物語★
こちらはロングセラー絵本『ものいうほね』の原作で、
さきほどの『Fly High Fly Low』と同じくコルディコット・オナー受賞作です。
空想好きなぶたの少女パールは学校の帰り道、
森の中で話をする不思議なほねに出会います。
パールがほねをバックに入れ、たのしくおしゃべりしながら帰っていると、
ずるがしこいきつねが現れパールは捕まってしまいます。
食べられそうになったそのとき……。
夢想的で楽天的なぶたの少女の表情に、
作者の人生観が読める味わい深い作品です。
ピンクの水玉のワンピースにおそろいのボンネットをかぶり、
どこかとぼけた表情のパールがとにかくかわいいのです。
ほねに話しかけられて、怖がりもせず喜んで友だちになってしまうなんて、
勇気があるというか、変わっているというか……。
パール見たさに二度、三度と読み返してしまいました。
2009/10/14 水曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
10月の洋書「P2:じっくりコース」をご紹介します。
秋は、運動会や文化祭といったイベントがもりだくさん。
10月のP2コースは、コーギービル村の収穫祭のお話をお届けします。
★ 無類のコーギー犬好き、ターシャ・テューダーのコーギーファンタジー! ★
ターシャ・テューダーといえば、草花に囲まれた姿が思い浮かびますが、
忘れてならないのが、大のコーギー犬好きだったということ。
本書はコーギーのための、コーギー好きによる、コーギーの物語。
コーギー犬たちの住むコーギービルに、お祭りの日がやってきました。
コーギーのケイレブは、お祭りの呼びもの、ヤギレースに
自分のヤギを出場させる準備をしていましたが、
ずるがしこいネコのエドガーがある工作をしかけます。
果たして優勝は誰の手に……。
祭りでにぎわう村のさまざまなシーンが、細かく描かれていて
絵をながめているだけで、自分自身もお祭りに参加しているような
ワクワクした気分になります。
やわらかい色彩で描かれたむくむくしたコーギーたちがとにかくかわいくて
犬好きのひとなら、思わずにんまりしてしまうかも。
でも、個人的には、妙な姿かたちをした妖精のボガートがかなり気になりました。
脇役ながら、かなりいい味を出しています。
各所に出没する彼らのユーモラスな姿を見つけるのもたのしいですよ!
2009/10/13 火曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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クレヨンハウス東京店では10月10日(土)より
『シュタイナーフェア』を開催中です。
「シュタイナーってなあに?」と思った方も、知っている方も、
まずは見て、聞いて、触れて、体感しに来てください。
子育てからライフスタイルまで、役立つ情報が満載のフェアです。
また、会場内に設けてある販売コーナーでは、
シュタイナーの思想に基づいた商品も多数ご用意しております。
フェア会場はクレヨンハウス東京店より徒歩5分のところにある
Fitness Plazaです。
クレヨンハウス東京店と併せてぜひご来店ください。お待ちしております!
それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
10月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
★大人もうっとり! 鳥たちを讃える詩情豊かな一冊★
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P1:ようこそコース
◆『Birds』
Kevin Henkes/文
Laura Dronzek/絵
Harpercollins/刊
1,985円(税込)
翻訳版『とりとわたし』
風木一人、ひびのさほ/訳
あすなろ書房/刊
1,470円(税込) |
心地よい色合いとこころ安らぐかたち、
そしてシンプルで詩心あふれる文で綴られた本書は、
子どもだけでなく大人にも、あらためて鳥が新鮮に感じられてきます。
たとえば、こんなページ、
7羽の鳥が電線の上に並んでじっとしている。
この絵が3回くり返し描かれ、
「鳥はぜんぜん動かなかった」とあります。
でも「一瞬見なかったら」、次ページは白地の中央に黒々と線が1本だけ。
「みんな行っちゃった」。
……こんな無垢の哀しみ、感じたことあったなあ。
|
★いったいネコは、夜になるとどこに出かけていくのか? ネコのマルコムの場合は……。★
P3:どきどきコース
◆『It’s a Secret!』
John Burningham/作
Candlewick Pr/刊
1,874 円(税込) |
奇抜なストーリーとイラストで、
常に読者のこころをとらえてきた作者ジョン・バーニンガム。
『ガンピーさんのふなあそび』など60冊以上の著書をもつ大ベテランですが、
まるで子ども自身が思い描くファンタジーのような、みずみずしさを感じます。
夜な夜な出かけて夜明けまで戻らないネコが、
いったいどこへ出かけ、何をしているのか。
家族なら一度は気になるところ。
タイトルどおり「それはひ・み・つ!」なのですが、
マルコムの場合のみ、本書を読めばその驚くべき秘密の一端が明らかになります。
2009/9/16 水曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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今年の洋書絵本の新刊は人気絵本作家を含め、
おもしろい絵本が次々と出版されています。
来月10月の「P3:どきどきコース」では、
人気絵本作家John Burninghamの新刊をお届けします!
ぜひご期待ください♪
それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
9月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどき コース」のご紹介です。
★子ブタの想像力で、1本の棒が、あれれ、いろいろに!★
|
P1:ようこそコース
『Not a Stick』
◇Antoinette Portis/作
◇Harpercollins/刊
◇1,701円(税込)
翻訳版『きがきじゃない』
◇中川ひろたか/訳
◇光村教育図書/刊
◇1,470円(税込) |
前作『Not a Box』のスタイルを継承した第2作!
好評につき、シリーズでブッククラブ再登場です。
今度は「Not a Stick(棒じゃない)」と子ブタが言っています。
1本の棒(枝?)を手にした子ブタが、
想像力たくましく棒からいろいろなものを思い描きます。
それは釣り竿、絵筆、槍だったりと次々に変化をします。
「棒だ!」と言い続ける相手のセリフは茶色のページに、
「棒じゃない!」と言い張る子ブタのセリフは青色にと、
まるで常識と創造性のせめぎあいを色で見るようです。
かけ合いの会話で進む物語なので、だれかとぜひ交互に読み合って!
さて、あなたにはこの棒がいったい何に見えますか?
★古典とモダンのナイスブレンド、ウクライナ系作家のファンタジー★
翻訳本『ゆうびんやさんおねがいね』で人気の作者、
Valeri Gorbachevの最新刊です。
ネズミのモリーが住む町に移動式遊園地がやってきました。
仲良しの友だちとメリーゴーランドや人形劇などをたのしんだ帰りに、
モリーは友だち全員に風船を贈ることを思いつきます。
全員分の風船を買って、
手にしたとたんにモリーのからだがフワリと宙に浮き……。
登場する動物たちのかわいらしさに、思わずほおがゆるんでしまいます。