2008/6/12 木曜日
村山 :ブッククラブ
絵本つれづれ
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こんにちは。
「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚です。
いよいよ父の日がせまってきましたね!
今回もブッククラブ会員のみなさまからの
「おとうさん」にまつわるおたよりを紹介していきたいと思います。
●「夫の会社に届いた絵本。
次の日の朝、絵本を手渡された子どもたちは、朝から大はしゃぎでした。
本屋さんで子どもたちが自分で手にとって本を選ぶこともよいですが、
この朝の光景は、こころがあたたかくなりました」 (大阪府 T・Yさま)
ブッククラブでは、お届け先をオフィスにすることもできます。
月に一度は、夜、絵本を持ち帰って……な~んて考えると、
帰宅がますますたのしみになりますね!
なかにはこんなおとうさんも……。
●「絵本が届いた日から、パパにお願いをして、夜寝る前に読んでもらっています。
2~3回読まないと寝ませんので、少々疲れているパパは、つらい日もあるようです(笑)」(東京都 M・Sさま)
おとうさんのほうが先に眠ってしまいそう!?
でもお子さんは大好きなおとうさんに、何回でも読んでほしいものなんですよね。
いそがしかったり、疲れていたり、仕事がたいへんだったりなおとうさん……。
でも絵本を持っておうちに帰る。
かわいいわが子と一緒に絵本を読む。
そんな時間をたのしみに、きょうは早めに帰りませんか?
*おたよりは、ことばづかいなどを一部「絵本ブログ」の表現に統一させていただいております。
2008/6/11 水曜日
面屋 :子どもの本売り場
絵本つれづれ
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こんにちは。大阪店子どもの本売場の面屋です。
今日は、パパとみんなで大笑いできる絵本
『じごくのそうべえ』をご紹介します。
ふたごの甥っ子が4歳になった頃、あそびに来たわが家で、一緒にこの絵本を読んだ。
『じごくのそうべえ』では、鬼がおならをするページで笑いを爆発させるのを、いまかいまかと待ち、読み終わると、緊張の糸がほどけたようにフーッとため息をつく。
そんなようすを見ながら、
「どうしてあんなにも全身でお話に入っていけるのだろう?」
と聞いたわたしに、父が言った。「おまえもそうやった」と。
そうなのか……。
どんな本を読んでもらったかさっぱり覚えていないから、
そんなにお話に夢中になったことも覚えていない。
しかし、日常生活を絵本の一場面とリンクさせてみたり、
ものを擬人化して見てしまったりするわたしの習慣は、
もしかして昔読んでもらったお話が混ざり合い、
わたしの血となり肉となっているせいかもしれない。
かつての「たのしい時間」は、年月を経てなお、
数限りない余韻というおまけをくれる。
その種をまいてくれた「絵本」と「父」に、ありがとう!
2008/6/10 火曜日
クレヨンハウスのお客様
絵本つれづれ
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はじめての子どもが誕生して、先日あっという間に1年がたちました。
絵本が大好きで、折に触れては絵本を買っていたわたし。結婚前から家の中には絵本がたくさんありました。パパは「寝る前には子どもと一緒に本を読んでもらおう!」なんて言って、ぱらぱら絵本をめくったり、おなかにむかって絵本を読んであげたりしていました。
元気に生まれてきた子どもは男の子。ゆっくり絵本……とはほど遠い行動力で、家中を探検し、ありとあらゆるものを出してはひっぱったりかんだりしています。
ところが、8ヶ月を過ぎた頃から自分で絵本をひっぱってきて、「ん、ん」とせがむようになりました。
しかも、なぜかパパ限定で……。
お気に入りは『はがかちかち』『めがきらきら』『はながぴくぴく』『みみがひらひら』の4冊。
この間は朝早くに目を覚まし、絵本でパパの頭をごちっ! とたたいて「読んで〜」のしぐさ。
ねぼけまなこで必死に本を読むパパの姿がとてもすてきでした。
最近はふたりでうつぶせになり、おんなじ姿勢で絵本をのぞき込んでいます。
いろいろ工夫(?)しながら4冊の本を何回も何回も読んでいるパパ。
息子がいちばん大きな声を出して笑う時間が、うらやましくもあり、うれしくもあるこの頃です。(こうちゃんママ 様より)
*おたよりは、ことばづかいなどを一部「絵本ブログ」の表現に統一させていただいております。
2008/6/9 月曜日
村山 :ブッククラブ
絵本つれづれ
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こんにちは。
「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚です。
今回も「父の日企画」ということで、ブッククラブ会員のおとうさんお気に入りの絵本を紹介していきたい、と思います。
●「わが家でも『あっちゃんあがつく』はとても人気です。読み聞かせをあまりしないおとうさんも、たのしく読めるようで、〈この本はおとうさんと読む本〉と決めているようです」 (奈良県 M・Mさま)
●「『どんどこももんちゃん』、娘よりまず夫のお気に入りです。どんな壁にも負けず、ひたすらおかあさんの元へ走っていく、ももんちゃんの姿が、親子でお気に入り」
(宮城県 C・Oさま)
こんなふうにおとうさんにもお気に入りの絵本ができると、絵本タイムがますますたのしくなりそうですね!
そして、なかにはこんなおとうさんも……。
●「『ピッツァぼうや』は、子どものこころを良くつかんでいるストーリーだと実感。読んだ日の夜から、ふとんの上で子どもを材料につくって食べたメニューは5品。食べられたあとに本を読んで眠るのが、なんともたのしげ。絵本の味わい方の新たな発見。ただ、調理役の夫は、何度もリクエストされ閉口気味。読み聞かせ役のわたしは、ただただたのしいこの頃です」
(青森県 A・Sさま)
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『ピッツァぼうや』
ウィリアム・スタイグ/作
木坂涼/訳
セーラー出版/刊
1,575円(税込) |
おとうさんが息子のピートでピッツァをつくっちゃう、『ピッツァぼうや』。
きじ(ピート)をこねたり、空中とばししたり。
「ピッツァぼうやごっこ」にはまっている、というおたよりをよくいただきますが、
このごっこあそびは体力勝負ですよね……。
でも文句なしにたのしいと思います!
おとうさんもお気に入りの一冊になること、まちがいなし!!
*おたよりは、ことばづかいなどを一部「絵本ブログ」の表現に
統一させていただいております。
2008/6/6 金曜日
上田 :大阪店
絵本つれづれ
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こんにちは! 大阪店の上田です。
大阪店のフェア台にたくさん並んでいる
「パパと絵本を読もう」のコーナーの中で、
わたしのお気に入りの一冊はコレ! 『かばさん』です。
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『かばさん』
やべみつのり/作
こぐま社/刊
1,155円(税込) |
ある日、みつことおとうさんは電車に乗って、動物園へかばを見に行きます。
かばはどっしり大きくて、ちょっとダラリと寝そべっていて、
なんだかおとうさんみたい!?
あっ、あかちゃんかばもいましたよ。
おとうさんかばのおなかに乗ったり、一緒にごはんを食べたり、とってもたのしそう。
本物のかばを間近で見て、興奮冷めやらぬみつことおとうさんが、
家に帰って来てから何をしたかといえば……
そう、かばさんごっこ!
シーツを水に見立てて飛び込んだり、泳いだり、
かばになりきったおとうさんのおなかの上に乗ったり。
まさに動物園で見てきた光景が、そのままおうちで繰り広げられます。
最後は、あそび疲れて、おとうさんに抱かれてねむるみつこ。
とてもしあわせなひとときが描かれたあたたかな一場面です。
読んだあと、あそびにつながるというのも絵本のたのしみ方のひとつ。
この「かばさんごっこ」、用意するものは、シーツ一枚と、
「子どもをよろこばせたい!」と思う気持ちだけ。
ぜひ、「すてきなかばさん」になってみてください。
2008/6/5 木曜日
大井 :子どもの本売り場
絵本つれづれ
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数年前、新宿で見たある写真展。
会場の片隅に置かれたラジカセから音が聞こえてくる。
牛の鳴き声、子どもたちの笑い声、草を踏みしめる音。
まるで自分もそこにいるような気持ちで写真を眺めた印象的なこの展示は、
長倉洋海さんの写真絵本『ザビット一家、家を建てる』のものでした。
コソボに住むザビット一家は、
内戦で家は焼かれ、家財は盗まれ、職を失い、
きびしい生活ながらも、あたたかい笑顔に満ちたすてきな家族。
8人いる子どもたちのいきいきとした、からだいっぱいでの表情が、
ページのあちこちにまぶしいばかりにはじけます。
一家はようやく自分たちのちいさな家を建てはじめたところ。
大きいおにいちゃんたちばかりでなく、
みんなが自分のできることを手伝いながら、家はだんだんできあがっていきます……。
長倉さんをきょうだいのように思うザビットさんや家族たちがカメラに向ける笑顔は自然で、長倉さんを橋にして、読者とザビット一家は友人になってしまいます。
世界にはこんな家族もいる、と広さを感じると同時に、
長年暮らしてきた家や大事に使ってきたものを失っても、
それぞれが支え合いながら力いっぱい生きるこの家族の日々を見て、
わたしは自分の家族を思い起こします。
そして、自分のまわりのひとやその家族を思うように、
ザビット一家が近しく感じられます。
写真についた文は短く、ルビもふってあるので、子どもも読めますが、
ザビットさんに自分を重ねられるおとうさんは、また別の思いでこの本を読むのではないでしょうか。
全編モノクロながら、木々を渡る風の匂いや空の青さまで感じられるような、
コソボの夏を感じてください。
2008/6/4 水曜日
田村 :東京店
絵本つれづれ
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パパとお出かけするなら、どこへ行きたいですか?
今回はなんと、パパと一緒に「クマ狩り」!に出かける子どもたちの絵本を紹介します。
この絵本のストーリーのもとはアメリカのわらべうた。
くり返しや、擬音語のたのしさを味わえるから、
ぜひ、英語でも声に出して読んでみてください!
たとえば、こんな感じ……
草をかき分けて進みながら
「Swishy swashy! Swishy swashy! Swishy swashy!」
川を渡りながら
「Splash splosh! Splash splosh! Splash splosh!」
吹雪のなかを
「Hoooo woooo! Hoooo wooo! Hoooo woooo!」
この絵本は、通常版もロングセラーで親しまれていますが、
ポップアップ版は、立体感や動くしかけが抜群におもしろく、
さらに魅力を増しています!
クマが洞穴から出てくる迫力のシーンや、
全力で逃げる家族や追いかけるクマのユーモラスな動きにも注目です!
この本で、何度でも「クマ狩り」をたのしんでくださいね!
日本語でたのしみたい方は、こちらをどうぞ。
日本語と洋書の違いをたのしんでみてもいいかもしれませんね。
みなさんの読み方、あそび方、おしえてください!
2008/6/3 火曜日
村山 :ブッククラブ
絵本つれづれ
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こんにちは。
「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚です。
さて、「父の日企画」ということで、
今回はブッククラブ会員のみなさまからの
「おとうさん」にまつわるおたよりを紹介してみたいと思います。
●「仕事から帰ってきた夫が、息子に読み聞かせをするのをたのしみにしてます。
『次のはいつくる?』と夫が待っているほどです。」 (徳島県 S・Uさま)
そうなんです!
絵本は読んでもらうのも、読んであげるのも、たのしいんです!!
絵本を待っているおとうさんのようすが、目に浮かぶようですね。
こんなお客さまもいらっしゃいます。
●「本が届いた日は、寝る前にパパに読んでもらいます。
次の日、娘が本の内容をママに教えてくれます。」 (山口県 K・Tさま)
絵本のリレー、いいですね~。
家族みんなが、絵本を通してつながっている感じがすてきです。
こうしてみると、「読み聞かせはおとうさん」というおうちも
けっこうあるみたいですね。
「まだ読み聞かせ未体験……」というおとうさんは、
きょうからぜひ!!
*お便りは、ことばづかいなどを一部「絵本ブログ」の表現に統一させていただいております。
2008/5/30 金曜日
面屋 :子どもの本売り場
絵本つれづれ
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きょうは久しぶりにパパに会う日。
ホットドックを食べて映画を見て、
久しぶりに会ったって、ふたりの息はぴったりのまんま。
パパがとなりにいるっていうだけで、すごくすごく満ち足りた気分。
会うひとごとに、自慢のパパを紹介せずにはいられない息子のティム。
でも、たのしい時間にも、終わりがやってきます。
刻々と迫る夕闇。パパは暗くなると帰らなくちゃいけないのです。
パパと別れた後、さみしさをこらえて、ティムは言います。
「線路は、どこまでもつづいているから。(中略)だから、いつかきっと電車はもどってくるだろう。ぼくのだいすきなパパをのせて―」
仲良しだったパパとママが離婚して、一緒に暮らさなくなることもあります。
でも、離れていたってパパはパパ。
大好き同士だってことさえわかっていれば、大丈夫。
『パパはジョニーっていうんだ』は、ちょっぴりせつない話ではあるけれど、
全体を通して漂う静かな力強さに、元気をもらえる1冊です。
『パパはジョニーっていうんだ』
ボー・R・ホルムベルイ/作
エヴァ・エリクソン/絵
ひしきあきらこ/訳
BL出版/刊
1,260円(税込)
2008/5/29 木曜日
山本 :子どもの本売り場
絵本つれづれ
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おとうさんにも読んでもらいたい絵本としてご紹介したい一冊。
なぜって!?
ふだん子どもとの絵本の時間をママにおまかせのパパでも、
この絵本を読むと、きっと絵本を声に出して読むってたのしいなー
なんて気がついてもらえそうだから。
「これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもんの しっぽをふんずけた あきらくんの まんが よんでる おかあさんが おだんごを かう……」
どんどんことばがつながっていき、
最後のページはちょっと息つぎなしでは読めないほど!?
この絵本がおもしろいのは、読み手によってたのしみ方がいろいろなところ。
わたしの中にもいろんなひとのたのしい読み方がインプットされています。
以前、某女性アナウンサーさんが読まれ、思わず拍手してしまった完璧な読み方。
美しいお声と、美しい発音、最後のページはスーッと息を吸い込んだかと思ったら、
一気にラストまで。聞き惚れました!
かと思えば、こんなたのしい読み方にも出会いました。
お店の売り場で棚に向かい、
競争するように声を合わせてこの絵本を読んでいたきょうだいふたり。
どんどんヒートアップして声が大きくなるもんだから、
おとうさんが「お店の中だから静かにしなさい!」と注意すると、
読むのは止めずに、申し合わせたように声のトーンが下がった……
かと思えば、読んでいるうちに再びボリュームアップ。
その夢中に読んでいるふたりのかわいい後ろ姿に、思わず笑ってしまいました。
そして、強烈な記憶は、作者である谷川俊太郎さんが
ミニイベントでお店に来てくださったときのこと。
お客さまから「これはのみのぴこ、読んでください」
というリクエストに応えて読んでくださったあのときの読み方。
落ち着いた声でありながら、ちょっとユニークな飛ばし読み(?)をされ、
会場は笑いの渦。さすがっ!
ことばを声に出して読むって、こんなにたのしいことなんだー
と、親子で体感してください。
「子どものために、読んであげよう」なんて思っていたはずが、
必死にたのしんで読んでいる自分に気づくはず!
それから、かならず和田誠さんのユーモラスな絵もちゃんと見せて(見て)くださいね。
この絵本のおかしさをぐっと引き出してくれるので。
「きょうはいっぱい絵本をよむぞー」
というパパの「口のウォーミングアップ」にもおすすめです。